前回を上回る多くの皆様のご来場を賜りました。関係者一同大変感謝しております。ご来場くださいました皆さま、誠にありがとうございました。
次回のセミナー(第6回)の開催日が決定いたしました。第6回もぜひご参加くださいますよう、心よりお待ちしております。
慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了(2000年)。臨床心理士。
慶應義塾大学学生相談室、中央大学学生相談室、目黒区守屋教育会館教育相談室、東京都スクールカウンセラー等勤務。幼児から大学生までの教育・心理臨床の現場に携わる中で、発達障害を抱える方々の支援に関わっている。また、ボランティア団体を地域に立ち上げ、発達障害児と健常児の共同生活体験キャンプを毎年開催している。大妻女子大学他、非常勤講師。
近年学生相談室では、軽度発達障害(LD、ADHD、高機能自閉症、アスペルガー症候群等)を抱える学生の相談が増加してきており、注目を浴びている。また、学校教育においては、軽度発達障害の支援を視野に入れた「特別支援教育」の本格的始動を来年度に控え、全国的にその整備が急ピッチで進められている。社会的認知の広がりに伴い、医学的診断を受ける子どもの増加は著しい。このような背景の中、軽度発達障害のある学生が今後確実に急増していくことが予想される。
今回のセミナーでは、軽度発達障害のある学生に対し、学生相談室や大学では現在どの様な支援が行われているのか、また今後どのような支援を期待される可能性があるのかについてお話ししたい。学生が抱える様々な困難(学生生活、学業・課題、進路・就労、心身的問題等)を巡って、軽度発達障害という視点から捉えた場合の必要な支援について、実際の経験を含めてご紹介したい。また、教育・心理臨床の現場で、幼児から大学生までの軽度発達障害の問題に関わってきたカウンセラーの立場から、大学内における今後の支援のあり方に関して、いくつか問題提起ができればと思っている。