多数のご来場を賜り、関係者一同感謝しております。ご来場くださいました皆さま、誠にありがとうございました。 次回のセミナー(第6回)も、どうぞご参加ください。
3歳児検診で自閉症を疑われたのを皮切りに脳性まひ、MBD(微細脳機能障害)、LDなどが疑われたが、診断が確定しないまま大人になる。21歳で教育学的LDと判断され、26歳でアスペルガー症候群と診断され、発達障害者であることが確定する。
大学は私立大学の修士課程まで進んだが、特定のスキルの弱さ、人間関係の葛藤などからあまり順調とは言えなかった。現在は学習塾講師の傍ら、空いている時間に成人の発達障害関連の活動を続ける。今年から某国立大学で倫理学の科目履修を始めた。(ご本人筆)
人間関係のつまずき(孤立、協力者の不在、悪質な学生から利用される等)、レポート・提出物が仕上げられない、教室移動や科目の履修がうまくいかない、大学での適切な目標が持てていない、どうしても身につきにくいスキルがあり、そのスキルを必要とされる科目の単位が取れない−発達障害のひとつであるアスペルガー症候群の症状への理解と適切な支援について体験談を交えて語っていただきます。
また、支援を考えた場合、支援者はつい、当事者を“支える”ことに目を向けてしまいますが、発達障害をもつ本人が周りの人たちを支えたり、いかに社会の一員として社会に貢献ができるか、という視点をもつことも大切です。そこで「発達障害者が大学においてどんな社会貢献が可能か」、大学という空間で本人が活躍できる場面つくりについても、実例を含めて語っていただく予定です。