第２０回（2024年度）　拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム

　慶應義塾大学中野泰志研究室では、弱視児童生徒にとって学びやすい環境を整えるために、ボランティアや教科書発行者の皆さんと一緒に、より使いやすい拡大教科書の作成や普及に関する活動を行ってきました。そして、拡大教科書の問題点だと言われている可搬性・操作性を向上させるために、文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校（視覚障害等）高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」を受託し、教科書のデジタル化にも取り組んできました。また、デジタル教科書をより使いやすくするために、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業「学習上の支援機器等教材開発支援事業」を受託し、教科書・教材等閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発研究等を実施してきました。現在、各地域の視覚支援学校（盲学校）だけでなく、地域の学校に在籍している児童生徒にも、「PDF版拡大図書」の提供を行っています。

　本シンポジウムは、２部構成で実施します。第１部では、「PDF版拡大図書」や「UDブラウザ」を活用してくださっている研究協力校の先生方に実践報告をしていただきます。また、第２部では、「読書バリアフリーシンポジウム」を実施し、教科書以外の図書をバリアフリー化する取り組みについて話題提供と議論も行います。

　今回は、参集型で実施いたします。なお、一部のプログラムは、オンデマンドでも配信いたします（ダウンロードや撮影等はご遠慮ください）。閲覧は無料ですが、アクセスするためには、慶應義塾大学で発行するユーザ名とパスワードが必要なので、必ず、申し込みをお願いいたします。

• 日時・場所

• 日時：２０２５年１月１１日（土）１３時〜１７時（１２時３０分開場）
• 場所：慶應義塾大学　日吉キャンパス　第８校舎　１階　８１２教室
• 住所：神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1
• 最寄り駅：東急東横線「日吉」駅、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉」駅
• 地図：https://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/map.html



• プログラム

• 開会式
• １３時００分～１３時０５分　開会挨拶・趣旨説明
  　中野 泰志（慶應義塾大学）


• 第１部　PDF版拡大図書活用実践報告会（司会・進行：中野泰志［慶應義塾大学］）
• １３時０５分～１３時２０分　実践報告１　「UDブラウザの活用に向けた低学年時期の取り組み（仮）」
  　山本 敬子（静岡県立沼津視覚特別支援学校）
• １３時２０分～１３時３５分　実践報告２　「ＰＤＦ版拡大図書の利用実践～ＵＤブラウザがある暮らし～」
  　北川 由美（世田谷区立笹原小学校）
• １３時３５分～１３時５０分　実践報告３　「UDブラウザを普通学級で使用するまで～読み書き困難を抱える子の事例紹介～」
  　星 香弥乃（保護者）
• １３時５０分～１４時０５分　実践報告４　「地域校における実態」
  　飯田 泰則（神戸市立湊翔楠中学校）
• １４時０５分～１４時２０分　実践報告５　「理科教育にUDブラウザを取り入こんだ実践例」
  　佐藤 尚生、石澤 洋喜（山形県立山形盲学校）


• １４時２０分～１４時３０分　休憩


• １４時３０分～１４時４０分　実践報告６　「校外での活用事例～OCR機能の活用～」
  　山口 貴史（静岡県立沼津視覚特別支援学校）
• １４時４０分～１４時５０分　実践報告７　「UD導入から10年間の振り返りと今後」
  　柏木 雅章（静岡県立沼津視覚特別支援学校）
• １４時５０分～１５時０５分　実践報告８　「神奈川県立平塚盲学校の実践～UDブラウザの諸機能活用も含めて～」
  　幡野 ひろみ（神奈川県立平塚盲学校）
• １５時０５分～１５時２０分　実践報告９　「UDブラウザを用いた 教育活動について～この10年を振り返って～」
  　田邉 安伸（岐阜県立岐阜盲学校）


• １５時２０分～１５時３０分　休憩


• １５時３０分〜１５時４５分　開発報告１　「UDブラウザの最新機能の紹介」
  　大榎 一司（株式会社ファーストシード）
• １５時４５分〜１６時００分　開発報告２　「ロービジョンシミュレータの最新機能の紹介」
  　白井 一輝（株式会社ファーストシード）


• 第２部　読書バリアフリーシンポジウム（司会・進行：永井 伸幸［宮城教育大学］）
• １６時００分〜１６時１５分　話題提供１　「学校における読書バリアフリーガイドライン作成の必要性とその提案」
  　野口 武悟（専修大学）
• １６時１５分～１６時３０分　話題提供２　「アクセシブルな副教材の製作に関する情報共有」
  　青木 千帆子（筑波技術大学）
• １６時３０分～１６時４５分　話題提供３　「読書バリアフリー法を活用しよう～アクセシブルな図書の使い方・増やし方〜」
  　中野 泰志（慶應義塾大学）
• １６時４５分〜１６時５５分　指定討論
  　澤田 真弓（国立特別支援教育総合研究所）


• 閉会式
• １６時５５分〜１７時００分　閉会挨拶
  　中野 泰志（慶應義塾大学）

• 参加申込

• 参加（対面）をご希望の方

• 定員は、100名です（先着順）。入場は無料です。当日受付も可能です。
• 参加を希望される方は、以下のホームページ、もしくは、メールでお申し込みください。
• 参加申込み用ホームページ
• メール
• アドレス：info-nakano-group@keio.jp
• タイトル：第20回（2024年度）拡大教科書シンポジウム参加希望
• 本文：
• ご氏名
• ご所属
• 参加承認の返送用メールアドレス



• ＜動画閲覧＞をご希望の方

• 対面プログラムの一部をオンライン（オンデマンド）で配信します。
• 閲覧期間は、２０２５年１月２０日（月）〜４月３０日（水）の予定です。
• 動画閲覧を希望される方は、以下のホームページ、もしくは、メールでお申し込みください。
• ＜動画閲覧＞申込み用ホームページ
• メール
• アドレス：info-nakano-group@keio.jp
• タイトル：第20回（2024年度）拡大教科書シンポ＜動画閲覧＞希望
• 本文：
• ご氏名
• ご所属
• パスワード等の返送用メールアドレス
• 閲覧のために必要なパスワード等の情報は、１月２０日以降、順次、お知らせする予定です。



• お問い合わせ先

• メール：info-nakano-group@keio.jp
• 電話：045-566-1221
• ファックス：045-566-1374



• その他

• 本シンポジウムは、文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校（視覚障害等）高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」、文部科学省科学研究費基盤研究(A)「プリント・ディスアビリティ児のための読書バリアフリー環境構築に関する実践的研究」（課題番号22H00081）より研究費の補助を受けて実施いたします。