第18回(2022年度) 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム
「PDF版拡大図書」活用実践報告会 & 読書バリアフリーシンポジウム
中野 泰志(慶應義塾大学)
公開日:2023年1月24日
更新日:2023年5月1日
慶應義塾大学中野泰志研究室では、弱視児童生徒にとって学びやすい環境を整えるために、ボランティアや教科書発行者の皆さんと一緒に、より使いやすい拡大教科書の作成や普及に関する活動を行ってきました。そして、拡大教科書の問題点だと言われている可搬性・操作性を向上させるために、文部科学省初等中等教育局教科書課委託研究事業「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」を受託し、教科書のデジタル化にも取り組んできました。また、デジタル教科書をより使いやすくするために、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課委託開発事業「学習上の支援機器等教材開発支援事業」を受託し、教科書・教材等閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発研究等を実施してきました。現在、各地域の視覚支援学校(盲学校)だけでなく、地域の学校に在籍している児童生徒にも、「PDF版拡大図書」の提供を行っています。
本シンポジウムでは、「PDF版拡大図書」や「UDブラウザ」を活用してくださっている研究協力校の先生方に実践報告をしていただきます。また、第2部では、「読書バリアフリーシンポジウム」を実施し、教科書以外の図書をバリアフリー化する取り組みについて話題提供と議論も行います。
今回は、対面とオンライン(オンデマンド)のハイブリッド方式で実施いたします。オンデマンド配信では、後日(2月7日以降)、動画をホームページから閲覧できるようにいたしますので、好きなときに、閲覧していただくことが可能です(ダウンロードや撮影等はご遠慮ください)。閲覧は無料ですが、アクセスするためには、慶應義塾大学で発行するユーザ名とパスワードが必要なので、必ず、申し込みをお願いいたします。
日時・場所
- 日時:2023年2月4日(土)13時〜17時(12時30分開場)
- 場所:慶應義塾大学 日吉キャンパス 第8校舎 1階 812教室
プログラム
開会挨拶
第1部 PDF版拡大図書実践報告会
- 13時10分~13時25分 実践報告1 UDブラウザを用いた教育活動について
田邉 安伸(岐阜県立岐阜盲学校)
- 13時25分~13時40分 実践報告2 本校における使用実態と環境整備 ~見え方と保有視力の違いをふまえて~
飯田 泰則(神戸市立盲学校)
- 13時40分~13時55分 実践報告3 下学年対応から、試験モード導入まで
幡野 ひろみ(神奈川県立平塚盲学校)
- 13時55分~14時10分 実践報告4 UDを活用して、高等学校を卒業した生徒のインタビュー ~通常校と特別支援学校の両方に在籍して感じたこと~
柏木 雅章(静岡県立沼津視覚特別支援学校)
- 14時10分~14時15分 質疑応答
- 14時15分~14時25分 休憩
- 14時25分~14時40分 実践報告5 肢体不自由のある生徒の特性に対する拡大版教科書活用の利点
林 秀輝(筑波大学附属桐が丘特別支援学校)
- 14時40分~14時55分 実践報告6 特別支援学校(病弱)における実践報告
小川 豊太(大阪府立羽曳野支援学校)
- 14時55分~15時10分 実践報告7 弱視通級指導学級におけるUDブラウザの活用について
神保 有花(足立区立足立小学校)
特別講演
- 15時10分〜15時25分 学習者用デジタル教科書の特別支援機能について
軽谷 修治(一般社団法人教科書協会 特定図書専門委員会常任委員/東京書籍株式会社 編集局編集総轄部部長)
- 15時25分~15時40分 質疑応答&休憩
第2部 読書バリアフリーシンポジウム
- 15時40分~15時55分 話題提供1 教科書以外の図書のバリアフリーをどのように推進すればよいか?
中野 泰志(慶應義塾大学)
- 15時55分~16時10分 話題提供2 学校図書館のバリアフリーの現状と課題
野口 武悟(専修大学)
- 16時10分~16時25分 話題提供3 海外における読書バリアフリーの取り組み
青木 千帆子(早稲田大学)
- 16時25分~16時55分 パネルディスカッション
閉会挨拶
お問い合わせ先
その他
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