第2回「海外の大学における
軽度発達障害のある学生への支援」



2006年7月7日(金) 17時30分から19時00分 (終了しました)

講師:中邑 賢龍 (なかむら けんりゅう)
東京大学先端科学技術研究センター特任教授 (全学領域創生プロジェクト:「学際バリアフリー研究プロジェクト」専任特任教授)
場所:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎2階 大会議室 MAP
司会:中野泰志(慶應義塾大学経済学部)

第2回ポスターイメージ

広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学(1984年)。その後、香川大学教育学部助手、講師、助教授を経て2005年4月より現職。1996年博士(心理学)

経済産業省「障害者等対応情報機器開発普及推進委員会」委員、総務省「高齢者、障害者の情報通信利用に対する支援の在り方に関する研究会」委員等を歴任。Journal of Augmentative and Alternative CommunicationのConsulting Editor を務める。平成8年よりATAC(支援技術と拡大・代替コミュニケーション)カンファレンスを毎年主催。

第2回目は、発達障害、知的障害の支援の専門家であり、実践家でもある中邑賢龍氏を講師にお迎えします。中邑さんは、AAC(拡大代替コミュニケーション)やe-AT(電子情報支援技術)の第一人者であり、これらの考え方を日本に広めるために、長年、ATAC(Assistive Technology & Augmentative Communication)カンファレンスや各種セミナーを主宰してこられた方です。また、日本最大の福祉機器のデータベースである「こころリソースブック」や「こころWeb」(http://www.kokoroweb.org/)等を発案し、運営してこられたのも中邑さんです。

障害のある人の「自立」において最も重要なことは、何を食べたいか、何を着たいかを自分で決めること、つまり、自己決定出来ることだと中邑さんは力説されています。「自分で服が着れなくても、自分で着たい服を選ぶことの出来る人は多いはずです。今日は少し寒いからセーターを着ようといった決定は、障害がかなり重度であってもできるはずです。生活そのものは,他者の介助を受けながらでも,自分の意志で生活することは可能であり,それは,こころの自立と考えられます。」(http://www.kokoroweb.org/main/detail11.html)この文章は、こころWebの中で、中邑さんが述べられている自立観です。

中邑さんは、ウィスコンシン大学トレースセンターのGregg Vanderheiden博士、マンチェスター大学のPaul Blenkhorn博士等、海外との共同研究も数多く手がけられています。カンサス大学(米国)、ウィスコンシン大学(米国)、ダンディ大学(英国)への留学経験もあり、海外における障害のある人の支援についても広いネットワークをもっておられます。

本セミナーでは、「海外の大学における軽度発達障害のある学生への支援」というテーマでお話いただきます。軽度発達障害の人とのコミュニケーション、軽度発達障害の人の生活を支援する機器、そして、米国の大学における軽度発達障害支援の現状をお話いただく予定です。特に、学習障害を中心に話題提供していただきます。

大学生のみなさん、大学に携わる教員・職員の皆様、学生相談室のお仕事に関わる皆様、多数のご来場をお待ちしております。


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KEIO University Psychology Laboratory
慶應義塾大学 日吉心理学教室