- 適切なトピックの分類を
「授業」タブ内に教材や課題を提示することになりますが、その際には「授業スライド」「出欠確認」「予習課題」「復習課題」のように、適切なトピックを設定してください。また、それぞれの項目についてタイトルを「1回目スライド」「12回目復習」のように、どの回の何であるのか分かるようにしてください。
さらに、項目を開いたときに、ここでは何をするのか分かるよう、具体的に説明を記載するようにしてください。
- 課題の提示方法について
授業で使用するスライドは、Microsoft Power Pointで作成することが多いと思いますが、それをGoogle Classroomに上げると、Googleスライドで閲覧することになります。スライドがアクセシブルに作ってある場合には、そのまま音声読み上げで内容把握をすることも可能ですが、ダウンロードして使い慣れた環境で操作する方が学習しやすくなります。しかし、このダウンロードの操作が音声とキーボードでは難しいことが分かっています。また、視覚障害学生にとって、予習で事前に資料を読み込んでおくことは、授業に参加する上で重要です。そのためにも、授業で使用する資料については、事前に直接学生へ渡すようにしてください。データ量が大きいこともあり得るので容量に応じた方法を選択してください。
- 視覚教材の説明について
音声付きスライド(動画)を用いる場合、視覚障害学生にも内容が伝わることを意識して音声を追加してください。簡単な確認方法として、画面を隠して動画を流してみたときにどのくらい内容が伝わるか検討するという方法があります。
また、youtubeの動画などを閲覧させる場合には、どのような内容であるのか、別途情報提供をするようにしてください。
- 「テスト付きの課題」について
「授業」タブにおいて、「テスト付きの課題」を作成すると、Googleフォームによるアンケート式の課題を出すことができます。Googleフォームの操作自体はキーボードで可能ですが、音声による内容の説明が不十分な場合があることが報告されています。そのため「今日の内容はどこの国の実情についてであったか」といった問いの際に「今日の内容はどこの国の実情についてであったか(ラジオボタンで1つ選択)」のように、どのように回答することになっているのか分かるように説明を追加してください。また、フォームのタイトルに「授業内容の確認(全6問)」のように、全体で何問あるのか見通しが持てるように情報をつけてください。
また、上記の通り内容の説明が不十分なため、入力漏れが生じる可能性があります。そのため、他の課題では提出しているのにこの形式でのみ提出していなかったり、内容が不完全であった場合には、本人に確認するようにしてください。
- 情報のやりとりについて
Google Classroomには、クラス全体や個別の学生へのコメントをやりとりする機能があります。視覚障害学生がこれらのコメントを確認するには、キーボードでの操作が必要で手間がかかります。通知がメールされるよう設定することもできますが、そのメールも簡潔ではないので、直接電子メール等によるやり取りをしてくださいますようお願いします。また、コメント欄を用いたディスカッションも、コメントを追いかけていくことが大変なため、避けてくださいますようお願いします。
- Google Meetの使用について
少人数の授業では、オンタイムの授業として、Google Meetを用いた双方向授業を行うことがあるかもしれません。グループ内の音声によるやり取りについては問題ありませんが、画面共有して視覚情報の提示を行う際には、適切に音声による解説を入れるようにしてください。