新型コロナウイルス感染症による外出制限下での
視覚障害のある子供達の学びを支えるための情報源
公開日:2020年4月15日
更新日:2020年7月30日
ご挨拶
日本を含め、世界中で新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。新型コロナウイルス感染症の拡大は、私達の日常生活や社会生活を一変させてしまいました。緊急事態宣言が全国に発出され、全国的に外出したり、学校を閉鎖したりしなければならない状況が広がってきました。
感染が拡大する状況の中、普段、視覚障害のある子供達、盲学校、弱視学級等の教育の現場にお世話になっている研究者として、少しでもお役に立てることが出来ないかと考えてきました。そこで、視覚障害のある子供達や先生達を直接、支援するための活動を行いつつ、視覚障害のある子供達の学びを支えるための情報をまとめることにいたしました。
どのような状況になっても、視覚障害のある児童生徒が安心して、安全に教育活動を継続できるように支援することが、私達の役割だと思っています。大変な状況ではありますが、感染防止のために外出を自粛しつつも、粛々と教育活動等を展開し、児童生徒の学びを支援したいと思います。関係者が協力して、この難局を乗り越えましょう!
中野 泰志(慶應義塾大学)
ニュース
- 令和3年度大学入学共通テストにおける受験上の配慮事項等の変更点が公開されました! <NEW>
- 1.3倍の時間延長の対象が改正されました。これまで1.3倍の試験時間延長が認められるのは「良い方の眼の矯正視力が0.15以下の者」か「両眼による視野について強度視野障害のある者」でした。そのため、盲学校に在籍していても、試験時間延長が認められないケースがありました。しかし、今回、公開された改正では、「両眼の矯正視力がおおむね0.3未満の者のうち、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能又は著しく困難な程度の者」か「視力以外の視機能障害(視野の障害、明暗順応の障害、眼球振盪など)が高度の者のうち、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能又は著しく困難な程度の者」になりました。1.3倍の試験時間延長が認められる範囲が拡大されました。
- 1.5倍の試験時間延長の申請方法がわかりやすくなりました。従来から点字による教育を受けている者には1.5倍の時間延長が認められていましたが、弱視で1.5倍の時間延長が得られるかどうかは明記されていませんでした。今回の改正で、1.5倍の試験時間延長の申請方法がよりわかりやすく記載されることになったそうです。例えば、急激に視力が低下した弱視の生徒が1.5倍の時間延長を申請したい場合の手続きがわかりやすくなるとのことです。
- 「受験上の配慮案内」も公開されましたので、詳細は、大学入試センターのホームページをご覧ください。
大学・研究室からの情報発信
- 自宅学習を行うための教科書を入手したい!
- 大学入試に向けて準備をしたい!
- 大学に進学した卒業生を支援したい!
盲学校のGood Practice !(情報募集中)
乳幼児関係の情報
- 視覚障がい者ライフサポート機構"viwa"の取り組み(ブログ)
視覚障がいのある人やその家族、視覚障がい関係の仕事に従事されている人々の「ちょっとした困ったな~」を解決するため、「情報発信」「情報やノウハウの蓄積」「人や情報をつなぐ」ことを目的に活動している団体の取り組みです。
- ひよこの会
視覚障がい児の早期教育(0歳〜)とその家族を育児相談や勉強会を通じてサポートしていく活動をおこなっている「ひよこの会」の取り組みです。
- 見える子と見えない子が一緒に楽しめる絵本「ユニリーフ」[フェースブック]
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福祉関係の情報
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