日本特殊教育学会 第58回大会(会期:2020年9月19〜21日)
自主シンポジウム連携ホームページ
新型コロナウイルス感染症COVID-19対策のため、全国の学校で、授業の開始時期が延期され、オンライン授業(遠隔授業)が展開されている。文部科学省が実施した2020年5月12日の調査では、ほぼ全て(96.6%)の大学等が、オンライン授業を実施又は検討する方針となっている。
視覚障害のある学生がオンライン授業を利用するためには、ICTスキル、システムにアクセスするための情報、情報コンテンツの視覚障害に対する配慮、相談支援体制等が必要不可欠である。しかし、これらオンライン授業のアクセシビリティや合理的配慮に関する情報や事例等を体系的に収集し、質の高い相談支援ができる場は限られている。そこで、本シンポジウムでは、オンラインでの授業や試験のアクセシビリティの現状と課題について話題提供を行う。指定討論では、実際に支援を受けている最中の視覚障害学生にも登壇していただき、今後の支援や体制整備等について問題提起をしていただく。そして、全体討論を通して、オンライン授業・試験のあり方に関する緊急提言を行う予定である。なお、本シンポジウムは、JSPS科研費19H00623(代表者:中野泰志)の補助を受けて実施する。