- 全体的な使い勝手
Moodleそのものは、どのスクリーンリーダーでも概ね問題なく操作が可能です。但し、後述するように、PC-Talkerを用いる場合はちょっとしたコツが要ります。また、各大学で独自に設定するレイアウト等によっては操作が難しくなる可能性もあります。授業開始前に学生本人と教職員が一緒に、実際にログインして一通りの操作を試してみることをお勧めします。
- 全体構造について
「コンテンツ」「ブロック」といった大枠に名前を付け、視覚的に自由にレイアウトすることができるようになっているため、大学ごとにインターフェイスが異なることが予想されます。大枠ごとのリンクが、付与された名称で作成されスキップリンクとして最初の方に示されます。ただ、名称の自由度ゆえに、全体像が掴みにくいという難点があります。「サイドメニュー」には、大枠の一覧が直線的に並ぶので、「サイドメニューを表示」を選び、Tabキーで目的の授業を探すのが早いかもしれません。
- 「コンテンツ」について
目的の授業を見つけ選択した後は、クラスに関する諸情報(授業内容や教材等)が表示される「コンテンツ」タブに移動することが多いです。PC-Talkerやネットリーダーの仮想カーソルでは「コンテンツ」タブの中身にカーソルが当たらず、読み上げないことがあるようです。その場合は、「コンテンツ」と読み上げる所でTabキーを一度押します。もしくは、カーソルキーを使わずにタブキーで辿りながらコンテンツタブに入って行きます。すると、クラスに関する諸情報を、カーソルキーやTabキーを用いて順次読めるようになります。なお、NVDAやJAWSでは、このような操作をしなくても問題なく読み上げます。
- ページ内の移動について
最初の方に大枠ごとのスキップリンクが表示されていますが、コンテンツ内にはメインコンテンツに戻るリンクがなく、ショートカットキーも設定されていません。一通り全体の概要を把握した後は、一度Ctrl+HomeやCtrl+Endキーで分党や文末に移動して、あるいは検索機能を活用して、目的の要素にたどり着くようにすると便利です。