障害の社会モデルに基づいた「心のバリアフリー」研修

--「やさしさ」からの脱却を目指して--

2017年10月8日(日) 10時30分〜12時00分

慶應義塾大学日吉キャンパス・来往舎2階・大会議室


主催:慶應義塾大学・日吉心理学教室・中野泰志研究室
日本福祉のまちづくり学会「心のバリアフリー」特別研究委員会

2017年10月4日更新

作成:中野 泰志(慶應義塾大学日吉心理学教室)


研修内容

 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を迎えるにあたり、共生社会に向けた取り組みに関心が集まっています。日本政府は、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部の下、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、全国展開を見据えつつ、世界に誇れる水準でユニバーサルデザイン化された公共施設・交通インフラを整備するとともに、心のバリアフリーを推進することにより、共生社会を実現する必要性から、「ユニバーサルデザイン2020関係閣僚会議」を設置しました。そして、共生社会を実現するために、「ユニバーサルデザイン2020行動計画」が発表されました。

 これまで「心のバリアフリー」という言葉は、様々な意味や文脈で利用されてきましたが、「ユニバーサルデザイン2020行動計画」では、以下の点をポイントとしています。

 日本福祉のまちづくり学会「心のバリアフリー」特別研究委員会では、様々な障害当事者団体と共に、「障害の社会モデル」に基づいたバリアフリー研修のあり方について調査や議論を行ってきました。そして、障害の社会モデルを学ぶための新しい「心のバリアフリー」研修プログラムを立案しました。この研修プログラムでは、障害を個人の問題として捉えるのではなく、社会との関係で捉えるという新たな視点・考え方を修得し、受講者の行動が変容することを目指しています。

 本研修会は、障害のある当事者がコーディネータとなり、グループワークを行うワークショップ形式のプログラムです。コーディネータの問題提起に基づき、各グループのメンバーが対話をしながら、考え方や解決策等を模索していく体験型ワークショップです。「障害のある人はかわいそうだからお手伝いをしよう」という考え方から脱却し、「障害」を創り出している本質的な原因を探るための視点・考え方を獲得し、障害のある人達が遭遇している困難さを解決するための行動が起こせるようになることを目指します。

 なお、このプログラムは、『「心のバリアフリー」に向けた汎用性のある研修プログラム』を発展させて作成しました。


申し込み方法

 参加を希望される方は、件名を「10月8日心のバリアフリー研修会参加申込」とし、以下の必要事項を記入して kokoro-bf-jais-group@keio.jp までメールをお送り下さい。


その他

 参加費は無料です。定員は30名(先着順)です。定員を超えた場合には、お断りさせていただくことがありますので、ご了承ください。見学だけの参加は出来ませんのでご了承ください。

 本研修会は日本福祉のまちづくり学会「心のバリアフリー」特別研究委員会の活動として、慶應義塾大学・日吉心理学教室・中野泰志研究室の協力を得て、実施いたします。


同時開催


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