2024年9月4日
教科書・教材閲覧アプリ 「UDブラウザver.5.0.5」 操作マニュアル
中野 泰志(慶應義塾大学) nakanoy@z7.keio.jp
1.UDブラウザの主な機能
(1)書棚
・書棚のアイコンの名前と説明 (p.7)
・マニュアルの使用方法 (p.7)
・カテゴリ(書籍種類選択)の使用方法 (p.12)
・書籍の削除 (p.28)
(2)PDFモードとリフローモード (図1)
・PDFモードとリフローモードの切替 (p.29)
図1 PDFモード(左)とリフローモード(右)
(3)PDFモード
・PDFモードのアイコンと名称 (p.32)
・画面表示を拡大・縮小する (p.32)
・目次へ飛ぶ (p.33)
・ページジャンプ(指定したページを開く) (p.34)
・「しおり(ブックマーク)」をはさむ (p.34)
・「書き込み」をする (p.35)
・「メモ」機能 (p.39)
・「書き込み」ページを転送 (p.42)
・スピーチ(声の種類と読み上げ速度)の変更 (p.44)
・背景色の変更 (p.45)
・メディアプレーヤーを使用する (p.50))
・選択した箇所を音声で読み上げる (p.57)
・QRコードの読み取り (p.60)
(4)リフローモード
・リフローモードのアイコンと名称(p.61)
・目次へ飛ぶ(p.61)
・ページジャンプ(指定したページを開く) (p.61)
・フォントや文字の大きさの変更 (p.62)
・文字の色や背景色の変更 (p.64)
・行間隔や文字間隔の変更(p.64)
・縦書き・横書きの設定 (p.66)
・文章を音声で読み上げる (p.67)
・スピーチ(声の種類と読み上げ速度)の変更 (p.68)
(5)ルビをつける・編集する(p.70~)
(6)データの転送と読み込み
・「メモ」の保存・転送 (p.39)
・「書き込み」ページを転送 (p.42)
・UDブラウザのデータを転送 (p.86)
・UDブラウザへデータを転送 (p.88)
・データ(ファイル)をUDブラウザへ読み込む (p.106)
(7)データをリフローに変換(p.30)
・PDFファイルをリフローに変換 (p.30)
(8)OCRで書籍を作成(p.117〜)
(9)その他
・UDブラウザ用データの作成方法 (p.126)
・試験モードの設定 (p.134)
文中にでてくる用語
・PDFモード:PDFデータを表示したページ
・リフローモード:PDFデータの文字だけを表示したページ
・試験モード:UDブラウザを試験等で使用する場合
目次
2.目次
1. UDブラウザの主な機能 (p.2)
2. 目次 (p.4)
3. 書棚 (p.7)
3.1 書棚のアイコンの名前と説明 (p.7)
●a)マニュアルの使用方法 (p.7)
●c)データ追加 (p.11)
●e)カテゴリ(書籍種類選択)の使用方法 (p.12)
4. アプリの基本操作 (p.20)
4.1 アプリの起動 (p.20)
4.2 書籍(教科書・教材等)の選択 (p.20)
4.3 UDブラウザの初期設定 (P.21)
(1)メニュー設定 (p.21)
(2)スピーチ(声・速度)の設定 (p.22)
●Siriを選択した場合 (p.22)
●Googleを選択した場合 (p.23)
(3)ファイル設定 (p.25)
(4)色設定 (p.25)
(5)健康への配慮 (p.26)
(6)認証コード (p.26)
(7)アップデート通知 (p.27)
(8)研究への協力 (p.27)
4.4 書籍(教科書や教材等)の削除 (p.28)
5. 書籍(教科書・教材等)の閲覧 (p.29)
5.1 PDFモードとリフローモード (p.29)
【リフローモードのデータ(HTMLデータ)がない場合】(p.30)
【PDFモードで閲覧する】
5.2 PDFモードのアイコンと名称 (p.32)
5.3 画面表示を拡大・縮小する (p.32)
5.4 目次へ飛ぶ (p.33)
5.5 ページジャンプ(指定したページを開く) (P.34)
5.6 「しおり(ブックマーク)」をはさむ (p.34)
5.7 「書き込み」をする (p.35)
※マークアップツールバーの内容 (p.35)
(a)取り消し・やり直し (p.36)
(b)ペンツール (p.36)
(c)マーカーツール (p.36)
(d)鉛筆ツール (p.36)
(e)消しゴムツール (p.36)
(f)投げ縄ツール (p.37)
(g)ルーラーツール(定規) (p.37)
(h)カラーツール (p.38)
(i)ツールパレットを自動的にしまう、pencil設定 (p.38)
5.8 「メモ」機能 (p.39)
●「メモ」をテキストファイルで転送 (p.40)
5.9 しおり(ブックマーク)等一覧 (p.41)
●「書き込み」ページを転送 (p.42)
●「メモ」をまとめてテキストファイルで転送 (p.43)
5.10 PDFモードの設定 (p.41)
(1)スピーチ(声・速度)の設定 (p.44)
(2)背景色の設定 (p.45)
(3)メニューバーを固定表示する (p.45)
(4)キーボードで操作する (p.46)
(5)外付けキーボードを使って操作する (p.48)
(6)Apple pencilのみで書き込みをする (p.48)
(7)Pencil用パレットをダーク表示にする (p.49)
(8)メディアプレーヤーを表示・使用する (p.50)
(9)電子書籍(EPUB)とリンク (p.53)
5.11 検索 (p.56)
5.12 「読み上げ」「コピー」「辞書」機能 (p.57)
●辞書の使用方法 (p.58)
5.13 QRコードの読み取り(p.60)
【リフローモードで閲覧する】
5.14 リフローモードのアイコンと名称 (p.61)
(1)目次へ飛ぶ (p.61)
(2)ページジャンプ(指定したページを開く)(p.61)
(3)履歴をたどる (p.62)
(4)テキストフォーマット (p.62)
(a)フォントを変更する (p.63)
(b)フォントサイズを変更する (p.63)
(c)色(文字・背景)を変更する (p.64)
(d)行間隔・文字間隔を変更する (p.64)
(e)ルビを表示・非表示にする (p.65)
(f)縦書き表示にする (p.66)
5.15 音声出力機能 (p.67)
6. ルビの編集とページタグ (p.70)
6.1 選択した言葉にルビをつける (p.70)
6.2 ルビの変更・削除 (p.73)
6.3 ルビ辞書機能を使う (p.75)
6.4 ルビに関するその他の操作 (p.78)
6.5 タグ入力 (p.81)
7. データの転送と読み込み (p.85)
7.1 データ転送機能利用例 (p.85)
7.2 UDブラウザのデータを転送 (p.86)
7.3 UDブラウザへデータを転送 (p.88)
●AirDropを利用して転送 (p.88)
●パソコンに接続して転送 (p.94)
●WebDAVやDropboxを利用して転送 (p.99)
7.4 転送したファイル(データ)を読み込む (p.106)
●ファイルアプリから読み込み (p.108)
※データ更新について (p.109)
●アプリ内データの読み込み (p.110)
(1)ZIPファイルを読み込む(解凍する) (p.111)
(2)PDF・EPUB・HTML・JSONファイルを読み込む (p.113)
(3)書き込みデータを読み込む (p.114)
7.5 データをリフローに変換(p.115)
(1) テキストファイル・Wordファイルをリフローに変換する(p.115)
(2) PDFファイルをリフローに変換する(p.116)
7.6 OCRで書籍を作成(p.117)
(1) 書籍作成用のページを読み込む(p.117)
(2) プレビューを表示する(p.122)
(3) ページを移動させる(p.122)
(4) 画像の削除(p.122)
(5) 書籍を作成する(p.123)
(6) その他の動作説明(p.124)
●マークアップツールバーを使用して書き込む (p.124)
●書き込みをしたデータの保存 (p.125)
●書き込みをしたデータの転送 (p.125)
8. UDブラウザ用データ作成 (p.126)
8.1 PDFファイルを作成する (p.126)
8.2 JSONファイルを作成する(目次ページ等の設定) (p.127)
●JSONファイルの内容を書棚で設定 (p.127)
●JSONファイルの作成 (p.129)
8.3 HTMLファイルを作成する (p.130)
(1)ファイルの要件 (p.130)
(2)ページタグの書き方 (p.131)
(3)目次タグの書き方(p.131)
(4)ルビや漢字の読み上げを正確に行う (p.132)
(5)その他 (p.132)
9. 試験モード (p.133)
●機能紹介画面について(p.133)
9.1 試験モードの設定をする (p.134)
(1) 試験モードの設定(p.134)
(2) パスコードの設定 (p.135)
(3) 試験の開始(p.136)
(4) 試験の終了(p.136)
10.その他 (p.137)
3.書棚
3.1 書棚のアイコンの名前と説明(図2)
図2 書棚にあるアイコン
a b c d e
a)マニュアル:WEB上でHTML版とPDF版のマニュアルが見ることができ、質問を入力することで、マニュアルの該当ページを検索してくれます。(ネットワーク環境が必要です。)
b)試験モード:試験等に本アプリを利用する場合の設定を行う (p.133~)
c)データ追加:データのダウンロードやデータ読み込みなどを行う
d)設定:各種初期設定を行う (p.21~)
e)カテゴリ(書籍種類の選択):書籍のカテゴリ毎に、書棚の表示を切り替える
● a)マニュアルの使用方法 *使用する際はネットワーク環境が必要です。
クエスチョンマークをタップすると、ヘルプ画面に移動します(図3)。
図3 マニュアルをタップした時の表示画面
目次へ
*初めてマニュアルをタップした時は、機能の紹介画面が表示されます。
「使ってみる」または、右上のバツマークを押すと、ヘルプ画面が表示されます(図4)。(機能の紹介画面が出るのは、一度だけです。)
図4 機能紹介画面からヘルプ画面を表示
マニュアルを見たい場合は、画面一番下にある、「マニュアルを開く」をタップしてください(図5)。画面が切り替わったら、閲覧したい項目をタップしてください。
図5 マニュアルを開くをタップして表示される画面
目次へ
知りたい内容を直接入力することで、マニュアルから検索して表示することもできます。質問の入力欄をタップすると、キーボードが出て入力画面に切り替わります(図6)。
図6 質問の入力画面
例)「書き込みを転送したい」と入力
質問内容を入力して、キーボードの青いキーをタップすると、検索を開始します。しばらくすると検索結果が表示され、知りたい内容のタイトルをタップすると、回答ページに移動します(図7)。
図7 質問入力後の回答検索結果画面
目次へ
回答ページから、UDブラウザに戻る場合は、画面左上にある「UDブラウザ」をタップしてください(図8)。
図8 「UDブラウザ」の位置
「よくある質問」に知りたい内容がある場合は、タイトルをタップすることで、回答ページが表示されます(図9)。
図9 よくある質問のタイトル画面
目次へ
● c) データ追加
データ追加では、各種データの読み込みを行うことができます(図10)。
図10 データ追加画面面
サーバー:各種ダウンロードサイトへ接続
・ダウンロードサイト (PDF版拡大図書を申請した方が使用します。)
・WebDAV(P.99〜)(利用している場合は、接続して使用することができます。)
・Dropbox(p.102〜)(利用している場合は、接続して使用することができます。)
・ルビサイト:UDブラウザのルビ共有サイト(P.79〜)
ファイル:各種データの読み込み
・ファイルアプリから読み込み(p.108〜)
・アプリ内データの読み込み(p.110〜)
OCR
・OCRで書籍を作成(p.117〜)
目次へ
● e)カテゴリ(書籍種類選択)の使用方法
カテゴリ(書籍種類選択)では、書棚の書籍表示をカテゴリごとに表示することができます。
書棚の「カテゴリ」をタップすると、登録されているカテゴリの一覧が表示されます(図11)。
図11 書棚の「カテゴリ」一覧
表示したいカテゴリ名をタップすると、選択した分類の書籍だけ表示することができます。例として、「マニュアル」を表示させます(図12)。
図12 「マニュアル」を選択して表示させた画面
目次へ
次に、書棚にあるカテゴリの分類を追加する方法やカテゴリの分類名を変更する方法①〜③をご紹介します。
方法①:カテゴリの種類を追加する方法
方法②:カテゴリの分類名を変更する方法
方法③:カテゴリの分類名を削除する方法
【①カテゴリの種類を追加する方法】(書籍ごとにカテゴリを設定・変更する)
書棚にあるカテゴリの種類を増やしたい時は、書籍ごとにカテゴリの設定・変更を
することで、分類名を追加することができます。書籍の「設定」から「カテゴリ」を選択することで、新たなカテゴリを設定します。
1. 書籍を左にフリックして、「設定」を表示させます(図13)。
図13 書籍から「設定」を表示
2.「設定」をタップし、設定画面にある「カテゴリ」の下の行をタップします(図14).
図14 「設定」から「カテゴリ」を表示
目次へ
3.カテゴリの分類名を入力する画面に切り替わります(図15)。ここに分類名を入力することで、カテゴリに反映されます。
図15 カテゴリ入力画面
*PDF版拡大図書が提供した教科書データの場合、カテゴリが「教科書」のため、既に「教科書」と入力されています。「教科書」を削除して、新たなカテゴリ名を入力してください(図16)。
図16 教科書データの場合の入力欄
4.ここでは例として、「英語」と入力します。入力できたら、画面左上にある「戻る」をタップしてください(図17)。
図17 入力後、「戻る」をタップする画面
目次へ
5.設定画面の右上にある、バツマークをタップして書棚に戻ると、カテゴリに反映されており、「未分類」から「英語」の表示に変更されています(図18)。
図18 「英語」に変更された画面
6. カテゴリの分類にも「英語」が追加されており、英語をタップすると、書棚での書籍表示が英語だけになります(図19)。
図19 カテゴリで「英語」を選択した時の画面
目次へ
【②カテゴリの分類名を変更する場合】
現在使用中の分類のまま、カテゴリの名前を変更することができます。
1.書棚のカテゴリにある編集をタップしてください(図20)。
図20 カテゴリの編集ボタン
2.変更したい行をタップすると、「カテゴリ編集」画面に切り替わります(図20)。ここでは、「英語」の行をタップしています。
図21 「カテゴリ編集」画面
目次へ
3. 入力されている名称を削除して、変更したい名前を入力してください。ここでは、「国語」を入力しています。入力ができたら、「戻る」をタップしてください(図22)。
図22 「国語」を入力した画面
4.「カテゴリ」の画面に切り替わるので、「完了」をタップすると、「カテゴリ」に「国語」が反映された画面が表示されます(図23)。分類名は、五十音順の並びになっています。
図23 「完了」をタップして「カテゴリ」を表示する画面
目次へ
【③カテゴリの分類名を削除する方法】
ここでは、カテゴリの分類名を削除したい時の方法をご紹介します。例として、「英語」を削除します(図24)。
図24 「英語」を削除する
1. カテゴリの「編集」をタップすると、分類名の左側に赤いマイナスマークが表示されるので、削除したい名称のところをタップしてください。ここでは、「英語」の所をタップします(図25)。
図25 「編集」から削除画面
2.カテゴリの右側に「削除」マークが出てくるので、タップすると、削除画面が表示されます。次に「削除」をタップしてください(図26)。
*書籍データは削除されません。ここでは、分類名だけを削除しているので、書棚に反映されると、「未分類」と表示されます。
図26 「削除」をタップして削除画面を表示
目次へ
3. 画面が切り替わったら左上にある「完了」をタップし、次の画面で、右上にある「バツマーク」をタップしてください(図27)。
図27 「完了」(左)と「バツマーク」(右)の位置
4.削除が反映され、分類名が「未分類」に変更しており、カテゴリの欄からも「英語」が削除されています(図28)。
図28 書棚(左)と「カテゴリ」(右)の表示画面
目次へ
4.アプリの基本操作
4.1 アプリの起動
「UDブラウザ」は、ホーム画面上のアイコンをタップして起動します(図29)。
図29 「UDブラウザ」アプリのアイコン
4.2 書籍(教科書・教材等)の選択
「UDブラウザ」アプリを起動すると、書棚が出てきます(図30)。書棚には、書籍(教科書・教材等)の表紙の画像とタイトルが一覧表示されます。読みたい書籍をタップすると、その書籍を開くことが出来ます。
図30 書籍選択画面=書棚(左:タイトル表示、右:カテゴリ表示)
目次へ
4.3 UDブラウザの初期設定
書棚画面の歯車のアイコンをタップすると各種設定画面が出てきます(図31)。
図31 設定画面
(1)メニュー設定
PDFモードで、単語や文章を長押しした際に出てくるポップアップメニューの種類が選択できます(図32)
・読み上げ:選択した単語や文章を読み上げる
・コピー:選択した単語や文章のコピー
・辞書:選択した単語の意味を調べて表示する
図32 ポップアップ設定メニュー画面 (全てONにした状態)
目次へ
(2)スピーチ(声、速度)の設定
声の種類や言語、速度を設定します(図33)。
【声の種類や言語の設定】
音声エンジンをタップして、SiriかGoogleを選択してください(図34)。
*Google音声を利用するには、ネットワーク接続が必要です。
*Siri、Googleともに、バックグラウンド再生に対応しています。
図33 スピーチ(声、速度)画面
図34 音声エンジンの選択画面
● Siriを選択した場合
画面の「声」から使用する言語を選択することができ、33言語に対応しています(図35)。
*外国語での音声読み上げ機能は、リフローモードでのみ対応しています。
図35 声の種類一覧
目次へ
使用する言語をタップすると、声の種類(男性・女性、地域等)を選択できます。
*日本語以外の言語を使用する際は、「この言語を使用する」をタップして設定をONにしてください(図36)
図36 日本語(左)とイタリア語(右)を選択した時の画面
● Googleを選択した場合
画面の「声」から使用する言語を選択できます。日本語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、英語、韓国語、中国語に対応しています(図37)。
*外国語での音声読み上げ機能は、リフローモードでのみ対応しています。
図37 Googleでの声の種類
目次へ
使用する言語をタップすると、声の種類(男性・女性、地域等)を選択できます。
*日本語以外の言語を使用する際は、「この言語を使用する」をタップして設定をONにしてください(図38)。
図38 日本語(左)とスペイン語(右)を選択した時の画面
【速度の設定】
読み上げ速度の下のスライド表示にて行います。左右させることにより読み上げ速度を速くしたり遅くしたりすることができます(図39)。
図39 スピーチ(声、速度)画面
目次へ
(3)ファイル設定
・リフローファイルを優先
ONにすると、書籍やファイルを開いた時にリフローモードで開きます(図40)。
・削除不可設定を無視
削除不可に設定している書籍やファイルが削除可能になります(図40)。但し、教科書サンプル(4冊)は、設定がONでも削除できません。
図40 ファイル設定画面 (全てOFFの状態)
(4)色設定
PDFモードのメニュー「しおりをはさむ」「書き込みをする」を選択した際のアイコンの色設定です(図41)。「ボタン選択色」をタップし、色を選択します。既定の色に希望する色がない場合は、「カラーパレット」から選択することもできます。(図42)。
*「しおりをはさむ」「書き込みをする」で選択したページの表示方法は、p.41に記載しています。
図41 アイコンの色を「黄色」で設定し「しおりをはさむ」をタップした状態
図42 ボタン選択色画面
目次へ
(5)健康への配慮
アラート機能を利用することで、長時間の使用に対して注意喚起をすることができます。使用時間を指定すると、夜間使用時と連続使用時にアラートが鳴り、注意表示が出ます(図43)。それぞれ、「アラート表示」をONにするとアラートの「開始/終了」設定が可能になり、タップすると時間設定画面になります。希望時間を設定し「戻る」ボタンを押すと設定完了になります(図44)。
図43 アラート使用時の画面
図44 アラート設定画面
(6)認証コード
PDF版拡大図書として、教科書デジタルデータの提供を希望された場合に使用します(図45)。利用方法は、申請時に別途ご説明しています。
図45 設定画面の認証コードの位置
目次へ
(7)アップデート通知
アプリが最新バージョンにアップデートした際に、お知らせしてくれる機能です。初期設定では、アップデート通知はONになっています(図46)。
設定をOFFにすると、バージョンアップされた時の通知は表示されません。
図46 アップデート通知がONの画面
(8)研究への協力
このアプリは文部科学省等の研究費を使って開発し、無償で提供しています。このサービスを継続し、より使いやすいアプリにするために、利用状況の共有(取得)にご協力ください(図47)。
図47 研究への協力画面
目次へ
4.4 書籍(教科書や教材等)の削除
書棚の中で削除したい書籍を、左にフリックすると、「削除」が出てきます。「削除」をタップすると、「○○を削除します」「キャンセル」「削除」と表示が出ます(図48)。「削除」をタップすると、書籍が削除され、書棚画面に戻ります。
図48 書棚の書籍を削除する方法
※「削除」が出てこない場合
書籍を左にフリックしても「削除」がでてこない場合は、設定で「削除不可」がONになっています。削除不可をOFFへ変更してください。
削除の設定を変更するには、書籍を左フリックして出てくる「設定」→「削除不可」をONにします(図49)。
図49 設定をタップして書籍を削除可能にする方法
*削除設定の別方法として、ファイル設定から「削除不可設定を無視」をONにする方法があります(p.25)。ただし、こちらの方法でONにすると、UDブラウザ内にある全ての書籍が削除可能となります。
目次へ
5.書籍(教科書・教材等)を閲覧する
5.1 PDFモードとリフローモード
書籍において、図表やレイアウトに重要な情報が含まれていることがあります。紙の書籍のレイアウトと全く同じ情報を保持しているのがPDFモード(固定型レイアウト)です。ただし、PDFモードでピンチアウト(2本の指を広げるように動かして画面を拡大すること)して、画面を拡大させると、周辺部分の文字が画面からはみだしてしまいます。リフローモードでは、文字情報のみのHTMLデータを表示するため、ページの行数や行内の文字数を画面に合わせて自動で調整して表示させます。それぞれ用途に合わせてPDFモード・リフローモードを切り替えて閲覧することができます。
【リフローモードのデータ(HTMLデータ)がある場合】
PDFモードのメニューの右から2番目の「R」アイコンをタップすると、そのページをリフロー表示へ切り替えることができます(図50)。
リフローモードのメニューの一番右の「F」アイコンをタップすると、そのページをPDFモードへ切り替えることができます(図50)。
図50 PDF画面(左図)とリフロー画面(右図)
目次へ
【リフローモードのデータ(HTMLデータ)がない場合】
リフローモードがない場合、「R」アイコンをタップすると、「HTML変換」と「電子書籍とリンク」の画面が出てきます(図51)。
図51 リフローモードがない時の表示画面
「HTMLに変換」をタップすると、使用しているPDFデータをリフローモードへ変換する画面に移動します(図52)。
図52 「HTMLに変換」をタップした時の画面
※「電子書籍とリンク」をタップすると、UDブラウザに読み込まれているHTMLまたはEPUBデータとリンクさせて表示をします。リフローモードの変換は行いません。
使用方法は、「5.10PDFモードの設定 (9)電子書籍(EPUB)とリンク」を参照してください。
目次へ
「リフローに変換」をタップすると、文字情報のみのリフローモード(HTMLデータ)に変換をしてくれます。変換が終了するとリフローモードの画面に切り替わります(図53)。
図53 リフローモードへの変換画面
*英語やスペイン語といった、アルファベットのみの文章の場合は、「アルファベットのみの文章」をONにして、「リフローに変換」をタップしてください(図54)。
図54 リフロー変換の画面
目次へ
【PDFモードで閲覧する】
5.2 PDFモードのアイコンと名称
書棚から閲覧したい書籍をタップすると、ページ上部にメニューが表示されます。メニューにある機能は、「目次」「ページジャンプ」「しおり一覧」「しおり」「書き込み」「メモ機能」「設定」「リフローモード」「検索」「書棚」の10種類です(図55)。
図55 メニューの機能
左から順に
目次
ページジャンプ
しおり一覧
しおり
書き込み
メモ機能
設定(背景色、キーボード等)
リフローモード
検索
書棚
5.3 画面表示を拡大・縮小する
PDFモードで表示を拡大する場合は、ピンチアウトという動作で、表示を大きくすることができます(図56)。
*ピンチアウトとは、画面上で2本の指を広げるように動かすことで、表示を拡大させる操作です。
図56 ピンチアウトで表示を拡大した画面
目次へ
拡大した表示を小さくしたり、元のサイズに戻す場合は、ピンチインという動作で、表示を小さくすることができます(図57)。
*ピンチインとは、画面をつまむように2本の指を動かすことで、表示を縮小させる操作です。
図57 ピンチインで表示を縮小した画面
5.4 目次へ飛ぶ
メニューの左端の「目次」のアイコンをタップすると目次にジャンプします(図58)。
図58 目次ページ
目次へ
5.5 ページジャンプ(指定したページを開く)
メニューの左から2番目の「P(ページジャンプ)」のアイコンをタップすると、ページ番号を入力する画面が表示されます(図59)。開きたいページを入力し「OK」をタップすると指定したページにジャンプします。
(例:15ページを開きたい場合は、「15」と入力し、「OK」をタップすると、15ページにジャンプします)。
図59 指定したページを開く
5.6 「しおり(ブックマーク)」をはさむ
よく使うページや次の授業で開く必要があるページには「しおり」をはさむこと(ブックマーク)ができます。メニューの左から4番目にある「しおり」のアイコンをタップし、「しおり」のアイコンの絵に「☆」マークがつくと、このページに「しおり」をはさんだことになります(図60)。しおりを外したい場合は、もう一度「しおり」のアイコンをタップすると、「☆」マークが消えます。
*しおりをはさんだページは、「しおり一覧」に記録されています。使用方法は、p.41を参照してください。
図60 「しおり」を外した状態(左)とはさんだ状態(右)の画面
目次へ
5.7 「書き込み」をする
教科書に書き込みやマーカーを引きたい場合、メニューの左から5番目の「書き込み」のアイコンをタップします。「書き込み」のアイコンをタップするとマークアップツールバーがページ下部に出てきます(図61)。
図61 「書き込み」のアイコンをタップしてマークアップツールバーが出た状態
●マークアップツールバーの内容(図62)
図62 マークアップツールバー
左から順に
a)取り消し・やり直し
b)ペンツール
c)マーカーツール
d)鉛筆ツール
e)消しゴムツール
f)投げ縄ツール
g)ルーラーツール(定規)
h)カラーツール
i)ツールバーを自動的にしまう、pencil設定
目次へ
(a)取り消し・やり直し
書き込みをした後、直前の書き込み等を取り消したい場合は、左の「取り消しボタン」。取り消した直前の書き込み等を戻したい場合は、右の「やり直しボタン」をタップしてください(図63)。
取り消しボタン
やり直しボタン
図63 取り消し・やり直しボタン画面
(b)ペンツール
ペンを1回タップすると書けるようになります。ペンの太さや濃さを変えたい場合はもう1度ペンをタップすると太さや濃さを変えられる選択画面が出てきます(図64)。
ペンの太さ
ペンの濃さ
図64 ペンの選択画面
(c)マーカーツール
マーカーツールを1回タップするとライン等が引けるようになります。太さや濃さの変え方はペンと同様です。
(d)鉛筆ツール
鉛筆を1回タップすると書けるようになります。太さや濃さの変え方はペンと同様です。
(e)消しゴムツール
消しゴムを1回タップすると書いた線が消せるようになります(図65)。
※ピクセル消しゴム
消したい部分をなぞるとその部分のみ消すことが出来ます。
※オブジェクト消しゴム
消したい箇所をワンタッチすると一画分消すことが出来ます。
図65 消しゴムの選択画面
目次へ
(f)投げ縄ツール
書き込んだ文字やラインを移動させたい場合、投げ縄を1回タップし、移動させたい文字やラインを囲むようになぞると点線で囲まれます。移動させたい場所へ選択部分をドラッグすると文字やライン等を移動させることが出来ます(図66)。
図66 投げ縄ツールの操作画面
(g)ルーラーツール(定規)
ルーラーツールをタップするとルーラーが出てきます。直線を引く場合、ルーラーを出したままペン・マーカー・鉛筆ツールをタップしてルーラーに沿って線を引いてください(図67)。
・ルーラを動かす:1本指で上下にドラッグする
・ルーラの角度を変更する:2本指でルーラーをタッチしたまま、指を回転させる
・ルーラを消す:ルーラツールを再度タップする
図67 ルーラーツールの操作画面
ルーラーの端に沿って線を描く
目次へ
(h)カラーツール
ペン・マーカー・鉛筆の色を選択することが出来ます。表示されている「黒」「青」「緑」「黄」「赤」以外の色を選択したい場合は右下のカラフルなボタンを選択してください(図68)。色の見本は「グリッド」「スペクトラム」「スライダ」の3種類あり、様々な色を選択することが出来ます(図69)。
図68 「黒」「青」「緑」「黄」「赤」以外の色を選択したい場合
図69 色見本の3種類
<グリッド> <スペクトラム> <スライダ>
(i)ツールパレットを自動的にしまう、pencil設定
「自動でしまう」は、ツールパレットをを自動的にしまうのON・OFF設定(図70)。「Pencil設定」をタップすると、iPadの「Apple pencil設定」のページに移動し、Apple pencilの設定ができます。
図70 オプション画面
目次へ
5.8 「メモ」機能
開いているページにメモを残したい場合、メニューの右から5番目の「Memo」のアイコンをタップすると、メモ入力画面がでてきます(図71)。メモの書き込みが終了したら画面右上の「保存」ボタンを押します。PDFモードに戻り、メモ機能のアイコンに色がつきます(図72)。メモのあるページのみ「Memo」のアイコンに色がつきます。
図71 メモ機能のアイコン(左)とメモ入力画面(右)
図72 メモ書き込み後の画面(左)とPDFモードの画面(右)
*メモを残したページは、「しおり一覧」で確認できます。(使用方法は、p.41に記載しています。)
*メモを確認するためには、「Memo」のアイコンをクリックします。
*メモを削除したいときは、テキストを削除して保存します。
目次へ
●「メモ」をテキストファイルで転送
メモした内容をページごとにテキストデータにして転送することが出来ます。
画面右上にあるデータ送信マークをタップすると、送信方法が表示されますので、AirDropやメールでデータを転送してください(図73)。メールを転送するには、インターネット環境が必要です。
図73 メモを書き込んだページの転送画面
目次へ
5.9 しおり(ブックマーク)等一覧
しおり(ブックマーク)をはさんだページ・書き込みをしたページ・メモを入れたページを表示させるためには、メニューの左から3番目の「しおり一覧」のアイコンをタップします(図74)。
図74 しおり一覧のアイコン
ブックマークのアイコンをタップすると、「ブックマーク」「書き込み」「メモ」のアイコンがでてきます。一番右の「×」のアイコンをタップすると元のページに戻ります。
・ブックマーク:「しおり」をはさんだページを表示します(図75)
・書き込み:ペンやマーカー等をつけたページを表示します(図76)
・メモ:「メモ(Memo)」を入れたページを表示します(図77)
表示されたページをタップすると、そのページが開きます。
図75 しおり一覧(「しおり」をはさんだページを表示)
図76 しおり一覧(「書き込み」をしたページを表示)
図77 しおり一覧 (「メモ」を入れたページを表示)
目次へ
●「書き込み」ページを転送
書き込みをしたページを選択して、PDFファイルまたはJPEG画像として転送することができます。複数選択して、まとめて送ることも可能です。データを転送するには、インターネット環境が必要です。
書き込みのページを表示し、画面一番下にある、「書き込みデータを選択してファイルに書き出し」をタップすると、画像を選択する画面に切り替わります(図78)。
図78 書き込みをしたページを選択する画面
転送したいページをタップして選択し、画面下にある転送マークをタップすると、「PDF」か「JPEG」を選択する画面が表示されます(図79)。書き出したいデータファイルの形式を選んでタップしてください。
図79 書き込みしたページを選択し、転送マークをタップした画面
目次へ
「PDF」か「JPEG」をタップすると、送信方法が表示されますので、AirDropまたはメールを選択して、転送してください(図80)。
図80 送信方法が表示されている画面
●「メモ」をまとめてテキストファイルで転送
メモの一覧から、メモをしたページの全ての内容をテキストファイルに書き出して転送することができます。データを転送するには、インターネット環境が必要です。
メモのページを表示し、一番下にある「メモをテキストファイルに書き出し」をタップすると、送信方法が表示されます(図81)。AirDropまたはメールを選択して転送してください。
*ページごとの転送方法は、p.40に記載しています。
図81 メモを書き込んだ内容を転送する画面
目次へ
5.10 PDFモードの設定
メニューの右から4番目の「・・・」(設定ボタン)をタップすると、「スピーチ(声、速度)」「背景色」「メニューバーを固定表示にする」「キーボードを表示」「Apple Pencilのみで書き込みをする」「Pencil用パレットをダーク表示」「メディアプレーヤーを表示」「電子書籍とリンク」の各種設定を行うことができます(図82)。
図82「設定」ボタンから各種設定を行う時の画面
(1)スピーチ(声・速度)
音声エンジンと声の速度を選択することが出来ます(図83)。詳細は、「4.3.(2)スピーチ(声、速度)の設定」をご覧ください。
*PDFモードでの外国語テキストの音声読み上げは、日本語音声での読み上げとなり、外国語対応はしていません。
図83 スピーチ(声、速度)設定画面
目次へ
(2)背景色の設定
書籍の背景色を設定することができます。希望する色をタップすると背景色が変わります。既定の色に希望する色がない場合は、カラーパレットから選択することも出来ます(図84)。
図84 背景色設定画面
(3)メニューバーを固定表示する
書籍を開いた時、上に出てくるメニューバーの表示を設定することができます。「ON」は固定表示となり、「OFF」は画面をタップすることで、表示・非表示と切り替えることができます(図85)。
図85 メニューバーと設定をOFFにした時の画面
目次へ
(4)キーボードで操作をする
「キーボードを表示」をタップすると、ソフト・キーボードが表示されます(図86)。「キーボードを表示」を選択中は、設定画面が「キーボードを隠す」に表示が変わります(図87)。
図86 ソフト・キーボードが表示されている状態
図87 「キーボードを表示」が「キーボードを隠す」へ変わる
目次へ
ソフト・キーボードの機能は、図88(1)〜(3)に示した通りです。
図88(1) ソフト・キーボードの機能
図88(2) ソフト・キーボードの機能
図88(3) ソフト・キーボードの機能
目次へ
(5)外付けキーボードを使って操作する
Bluetooth等の外付けキーボードがある場合には、ソフト・キーボードを表示させなくても、キーボードからアプリを操作することが出来ます。機能の割り当ては、以下の通りです。なお、外付けキーボードを利用する際には、必ず、「English(US)」モードにし、「caps lock」がかかっていない(小文字入力になっている)ことを確認してください。
外付けキーボードでの操作方法は、以下の通りです。括弧内にあるキーボード上のアルファベットで操作します。
・左右の移動:右(j)、左(f)
・上下(前後)の移動:上(u)、下(n)
・端への移動:左端(d)、右端(k)
・ページ内移動:左上(r)、左下(v)
・拡大率の変更:拡大する(m)、縮小する(z)
・ページ移動:次ページ(p)、前ページ(q)
・全画面を表示する/拡大画面に戻る(y)
(6)Apple Pencilのみで書き込みをする
Apple Pencilのみで書き込み反応させたい場合は、設定画面から「Apple Pencilのみで書き込みをする」をONにしてください(図89)。
図89 「Apple Pencilのみで書き込みをする」ボタンがONの状態
目次へ
(7)Pencil用パレットをダーク表示にする
「Pencil用パレットをダーク表示」をONにすると、パレットの背景が黒色で表示されます(図90)。元の背景にする場合は、「Pencil用パレットをダーク表示」をOFFにしてください(図91)。
図90 「Pencil用パレットをダーク表示」ボタンがONの状態
図91 OFFにするとパレットの背景が白
目次へ
(8)メディアプレーヤーを表示・使用する
「メディアプレーヤーを表示」をONにすることで、教科書音声ファイルを使用した教科書の読み上げを行うことができます。こちらは、iPad内やiCloud Driveのフォルダに保存されている音声ファイルをUDブラウザに読み込むことで使用できる機能です。そのため、先にiPad内やiCloud Driveのフォルダに音声ファイルを保存しておく必要があります。(パソコンからiPadに音声ファイルを転送する場合は、AirDropやiTunesのファイル共有等を使用してください。保存先は、iPad内のフォルダやiCloud Driveのフォルダにしてください。)
*iPadに入れる音声ファイルは、mp3形式を使用してください。
「メディアプレーヤーを表示」をONにすると、PDFモードの画面一番下に、「音声ファイルを選択」が表示されます(図92)。
*「メディアプレーヤーを表示」の設定は、教科書ごとに設定を行なってください。
図92 「メディアプレーヤーを表示」をONにした時の画面
「音声ファイルを選択」をタップすると、音声ファイルの保存先であるiPad内またはiCloud Driveのフォルダが表示されるので、音声ファイルを選択してください(図93)。
*読み込み後、音声ファイルの変更はできますが、削除はできません。
図93 音声ファイルを選択する画面
目次へ
音声ファイルを選択してタップすると、PDFモードの画面の下の表示が切り替わります(図94)。表示されたアイコンで、音声ファイルの再生や停止等の操作を行います。
図94 音声ファイルを選択したときのPDFモードの画面
●メディアプレーヤーのアイコン説明(図95)。
図95 メディアプレーヤーのアイコン
a)音声ファイル:読み込んだファイル名が表示されます。タップするとiPad内またはiCloud Driveのフォルダが表示され、音声ファイルを変更できます。
b)10秒戻る:ボタンをタップするごとに、10秒ずつ巻き戻しができます。
c)再生ボタン:ボタンをタップすると、音声ファイルの読み上げがスタートします。再生中は、一時停止ボタンのマークに切り替わります。
停止する時は、一時停止ボタンを押してください。
d)10秒進む:ボタンをタップするごとに、10秒ずつ早送りができます。
目次へ
e)設定:読み上げスピードの変更等のメニューが表示されます(図96)。
図96 メニュー表示画面
ア)メディアプレーヤーを閉じる:メディアプレーヤーを閉じて、PDFモードに切り替わります。
* 再度、メディアプレーヤーを表示する場合は、「設定」から「メディアプレーヤー表示」をONにしてください。(p.50に記載しています。)
イ)読み上げ速度を変更:0.5倍速から3倍速まで、読み上げスピードを選べます(図97)。「読み上げ速度を変更」をタップして、速度を選択してください。
図97 読み上げ速度変更の画面
ウ)音声ファイルを選択:別の音声ファイルに変更する時に使用します。タップすると、iPad内またはiCloud Driveのフォルダが表示されるので、ファイルを選択してください。
f)再生時間:スラッシュマークを境にして、左側に音声ファイルを再生した時間、右側に総再生時間が表示されます。タップすると、再生時間のバーが表示されます。白丸をタッチしながら、左右にスライドさせることで、自分で再生スタート位置を調整することができます(図98)。
再生時間の表示を、もう一度タップすると、再生時間のバーが消えます。
図98 再生時間のバーが表示された画面
目次へ
(9)電子書籍(EPUB)とリンク
*こちらを利用するには、書棚にEPUB形式またはHTML形式のデータが読み込まれているのが前提です。
PDFデータにEPUBやHTMLなどの電子書籍をリンクすることが出来ます。リンクされた書籍は、「リフローモード」をタップすることで表示され、リンクされたデータは、書棚から非表示となります。
*既にHTMLデータ(リフローモードで表示されるデータ)がある場合でも、使用できる機能です。
例えば、使用しているPDF版拡大図書の教科書と同じ教科書を、他の団体がEPUB形式で音声教材として提供している場合、EPUBデータを申請して取得したデータをUDブラウザに読み込むことで、組み合わせて使用することが出来ます。
(リンクさせた時に、PDFとEPUBのページはリンクしません。)
「設定」にある「電子書籍とリンク」をタップすると、リンク可能なデータが表示されます(図99)。
図99 「電子書籍とリンク」をタップした時の画面
*リンクする電子書籍がない時の画面(図100)
図100 リンクする電子書籍がない場合
目次へ
リンクさせたい電子書籍にチェックを入れ、「電子書籍とリンク」をタップすると「設定」の画面に切り替わるので、画面右上にある「×」をタップして書棚に戻ってください(図101)。
図101 「電子書籍とリンク」をタップした時の画面
「リフローモード」をタップすると、リンクさせた電子書籍が表示されます(図102)
図102 リフローモードでリンクした電子書籍を表示
目次へ
リンクを解除する時には、PDFモードの「設定」から、「電子書籍のリンクを解除」をタップしてください(図103)。
図103 リンクを解除する時の操作画面
電子書籍のリンクを解除するかの表示が出ます。「リンクを解除」をタップして、「設定」画面右上にある「×」をタップすると、リンクが解除されたPDFモードの画面に戻ります(図104)。
図104 「リンクを解除」の表示画面
目次へ
5.11 検索
指定した単語が、どこのページに記載されているかを検索する機能です。
PDFモードの画面右から2番目にある「検索」をタップすると、テキスト検索画面が表示されます(図105)。
図105 テキスト検索画面
単語を入力すると、教科書の文章で、その単語が記載されている箇所を検索し、ページ数とともに表示します(図106)。行をタップすると、PDFモードでそのページを表示します。
図106 検索結果の画面
目次へ
5.12 「読み上げ」「コピー」「辞書」機能
教科書中の単語や文章を長押しして選択すると、「読み上げ」「コピー」「辞書」のメニューが表示されます(図107)。使用したい機能をタップしてください。なお、文字選択の時にはピンチアウトが可能です。
・読み上げ:選択した単語や文書を読み上げます。音量はiPad右側面の音量ボタンで調節することが出来ます。
・コピー:他のアプリ等に文章をコピーできます。
・辞書:選択した単語の意味を調べて、表示してくれます。
図107 「読み上げ」「コピー」「辞書」選択画面
目次へ
●「辞書」の使用方法
「辞書」をタップすると、辞書検索結果が表示されます。右上の「完了」をタップすると元のページに戻ります(図108)。
図108 辞書画面
辞書の文字が小さい時は、iPadの「設定」→「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」→「さらに大きな文字」をONにして文字サイズを指定してください。
別の方法として、iPadの「設定」→「アクセシビリティ」→「ズーム」→「ズーム機能」をONにすることで、3本指でダブルタップして、画面を拡大することが可能です(元に戻すためには、もう一度3本指でダブルタップしてください)。
なお、 英語辞典等他の言語についても辞書を引きたい場合は、辞書検索結果画面左下の「管理」ボタンをタップすると、辞書一覧が出てきます。利用したい辞書を選択し、iPadがWi-Fiに繋がっている状態で右側にある雲マークを押してください。辞書がダウンロードされます(図109)。辞書検索画面にダウンロードした辞書の検索結果が追加されます(図110)。
ダウンロード可能な辞書は図111の一覧をご確認ください。
図109 辞書画面から利用したい辞書をダウンロードする画面
目次へ
図110 辞書検索結果画面
追加された言語の辞書
図111 辞書一覧画面(全て)
目次へ
5.13 QRコードの読み取り
教科書や自作教材等にQRコードが印刷されている場合、そのQRコードを画面上で読み取り、リンク先の情報を表示することができます。
*リンク先の情報を見るためには、インターネット環境が必要です。
PDFモードで、QRコードがあるページを表示させます。指でピンチアウト(2本の指を広げて画面を拡大させる操作)をして、QRコードを拡大させると四角い赤枠が付きます(図112)。
*QRコードによっては、ページを開いた時に四角い赤枠が自動で付く場合もあります。
図112 QRコードに四角い赤枠が付いた画面
四角い赤枠がつくと、QRコードを認識している状態です。赤枠が付いたQRコードをタップすると、情報を表示することができます。
※インターネットに接続していない時に、QRコードをタップすると、図113のような画面が表示されます。
図113 インターネットに接続していない時に表示される画面
目次へ
【リフローモードで閲覧する】
PDFモードのメニューの右から3番目の「R」アイコンをタップすると、そのページをリフロー表示へ切り替えることができます(図114)。
図114 リフロー表示の切替えアイコン
5.14 リフローモードのアイコンと名称
リフローモードで表示されるメニュー機能は、「目次」「ページジャンプ」「履歴をたどる」「テキストフォーマット」「PDFモードへ切り替え」の5種類です(図115)。
図115 リフローモードのメニュー機能
左から順に 目次 ページジャンプ 履歴をたどる テキストフォーマット PDFモードへ切り替え
(1)目次へ飛ぶ
一番左の「目次」アイコンをタップすると、リフロー画面の目次ページへ移動します。
(2)ページジャンプ(指定したページを開く)
メニューの左から2番目の「ページジャンプ」のアイコンをタップすると、ページ番号を入力する画面がでてきます(図116)。開きたいページを入力し、「OK」をタップすると指定したページにジャンプします。
(例えば、「15」と入力し、「OK」をタップすると、15ページにジャンプします)。
図116 ページ入力画面
目次へ
(3)履歴をたどる
左から3番目の「◀」(戻る)アイコンをタップすると、ページジャンプの履歴を戻ることができます。
左から4番目の「▶」(進む)アイコンをタップすると、履歴を進めることができます(図117)。
図117 リフロー画面の「履歴をたどる」アイコン
(4)テキストフォーマット
右から2番目の「A」アイコンをタップするとテキストフォーマットが表示されます(図107)。リフロー画面の「フォント」「フォントサイズ」「色」「行間隔」「文字間隔」「ルビ」「縦書き」の各種設定を行うことができます。
図118 テキストフォーマット画面
目次へ
(a)フォントを変更する
「フォント」タップするとフォント一覧が出てきますので、希望のフォント名をタップします。 「アプリ」はアプリに登録されているフォント、「システム」はiPadに登録されているフォントでどちらでも使用可能です(図119)。
図119 フォント選択表示画面
(b)フォントサイズを変更する
「フォントサイズ」をタップします。デバイスの文字サイズを使用する場合は「デバイスの文字サイズを使用」をONにします。細かく文字サイズを指定する場合は、+ーボタンで調整するか下へスクロールし希望のフォントサイズをタップします(図120)。
図120 フォントサイズ選択表示画面
目次へ
(c)色(文字・背景)を変更する
「色」をタップします。「標準」を選ぶと背景色が白で、表示される文字が黒になります。「反転」を選ぶと背景色が黒で、表示される文字が白になります。細かく色を選びたい場合は「本文の色」「リンクの色」「訪問済みリンクの色」「背景色」「ハイライト色」のそれぞれを選択すると細かく色を設定することができます(図121)。
図121 色選択表示画面
(d)行間隔・文字間隔を変更する
「行間隔」・「文字間隔」の項目の横に+ーボタンがあります(図122)。それぞれ+ーボタンで間隔を調整することができます。
図122「行間隔」・「文字間隔」選択表示画面
目次へ
(e)ルビを表示・非表示にする
「ルビ」をタップすると、ルビの表示・非表示を設定する画面が出てきます(図123)。表示したいルビの設定をタップし、「戻る」をタップすると、設定したルビ表示のリフロー画面に戻ります(図124)。
ただし、ルビが表示されるのは事務局の方でルビをふった一部の教科書のみです。ルビが無い教科書につきましては「6.ルビの編集とページタグ」機能を利用してご自身でルビをふることもできます。
・ルビを表示する・・・教科書通りのルビを表示
・ルビを表示しない・・・漢字全てのルビを非表示
・読み上げルビを表示する・・・漢字全てのルビを表示
図123 ルビ選択画面
図124 ルビ設定前(上)と「ルビを表示する」を設定した(下)画面
目次へ
(f)縦書き表示にする
「縦書き」の項目にON・OFFのタブがあります。縦書き表示させたい場合はタブをONにします(図125)。設定画面の右上の「×」でリフロー画面に戻ると、縦書き表示に変わります(図126)。
図125 縦書き表示がONになっている状態
図126 縦書きになる前(左)と縦書き表示にした状態(右)
目次へ
5.15 音声出力機能
リフローモード画面右下に音声出力のアイコンがあり、右から「早送り」「再生」「停止」「巻き戻し」となっています(図127)。再生アイコンをタップすると、開いているページの最初から読み上げが開始されます。一時停止したい場合は再生アイコンが一時停止ボタンに変わっているので、そこをタップしてください(図128)。
文章の途中から読み上げたい場合は、読み上げたい文章の最初を1回タップすると、読み上げが開始されます。また、早送りをしたい場合は右下の一番右の早送りボタンを、巻き戻したい場合は右下の右から4番目の巻き戻しボタンをタップしてください。読み上げを止めたい場合は右下の右から3番目の停止ボタンをタップしてください(図127)。
図127 音声出力のアイコン
左から順に 巻き戻し 再生 停止 早送り
図128 音声読み上げ画面
目次へ
リフロー画面右下の「設定」アイコンをタップすると、スピーチ(声、速度)、読み上げ言語の設定ができます(図129)。設定方法は、「4.3(2)スピーチ(声、速度)の設定」と同じです。
図129 読み上げ設定画面
読み上げ言語の設定を「自動」にすると、言語を自動認識して読み上げをしてくれます(図130)。
*自動認識するにあたって、「スピーチ(声、速度)」の中にある「声」の設定画面で、使用する言語の「この言語を使用する」をONにしておく必要があります。
*中国語の場合は、「中国語」にチェックをしてください。自動認識に対応していないため、「自動」にすると日本語音声で読み上げます。
図130 読み上げ設定画面
例)SiriまたはGoogleで、ドイツ語を使用する場合
「声」の言語選択の画面で「ドイツ語」を選択し、次の画面で「この言語を使用する」をONにすると、読み上げ言語に追加表示されます(図131)。
図131 言語が追加された「読み上げ言語」の画面
目次へ
※リフローモードでの読み上げで、音声エンジンがSiriになっていると、Google音声の紹介画面が、1度だけ表示されるようになっています(図132)。試聴しない場合は、画面右上のバツマークをタップすると、紹介画面を閉じることができます。
図132 Google音声の紹介画面
試しに聞く場合は、「聞いてみる」をタップしてください。Googleの音声が流れ、次のメッセージ画面が表示されます(図133)。
図133 「聞いてみる」をタップした時の画面
Google音声に切り替える場合は、「Google音声を使う」をタップすると、Google音声の読み上げに変更されます。変更しない場合は、右上のバツマークをタップしてください(図134)。
*音声エンジンは、リフローモード画面の「設定」より、後で変更することができます。
図134 変更する場合(左)と変更しない場合(右)のタップする所
目次へ
6.ルビの編集とページタグ
テキストフォーマット内にある「HTML編集」を主に活用することで、ルビの編集や削除、ページタグの作成等の操作を行うことができます。
6.1 選択した言葉にルビをつける
HTML編集のルビ編集画面で、選択した言葉にルビをつけることができます。
(1)HTML編集画面を表示する
リフローモード右上の「A」をタップすると、テキストフォーマット画面が出てきますので、画面一番下の「HTML編集」をタップします(図135)。 HTML編集の画面に切り替わると、画面一番上に、左から「ルビ辞書」「ルビ一覧」「ルビ編集」「タグ入力」「保存」のボタンが表示されます(図136)。
図135 テキストフォーマット画面
図136 HTML編集画面で表示されるボタン
(2)単語を選択する
HTML編集画面で、ルビを付けたい単語を長押し選択すると、ルビ編集のボタンが青くなります(図137)。
図137 ルビ編集画面で単語を選択した画面
目次へ
(3) ルビ作成画面でルビをつける
青くなっている「ルビ編集」ボタンをタップすると、ルビ作成画面が出てきますので、ルビを入力してください(図138)。画面下にある「ルビを作成する」をタップすると、指定した場所にルビがつきます(図139)。
図138 ルビ作成画面
図139 指定した単語にルビが付いた画面
*ルビ作成画面において、「透明ルビ」をONにすると、ルビの色がグレーで表示されます(図140)。この設定にすると、リフローモードにした時には、ルビは非表示となります。
図140「透明ルビ」をONにした時のHTML編集画面でのルビ
目次へ
(4) 編集したルビを保存して、リフローモードに戻る
編集したルビを保存する場合は、画面右上の「保存」をタップすると、「保存して閉じる」が表示されます。「保存して閉じる」をタップすると、リフローモードに切り替わり、ルビも反映されます。(図141)。
図141 ルビを「保存」する時の画面
*保存しない場合は、右端にある「×」をタップすると、「保存しないで閉じる」が表示されます(図142)。「保存しないで閉じる」をタップすると変更したルビを保存しないで、リフローモードに戻ります。
図142 ルビを保存しない時の画面
目次へ
6.2 ルビの変更・削除
HTML編集のルビ編集画面で、変更・削除の操作をします。
(1) 変更・削除したいルビを選択してルビ編集画面を表示する
例)「邪智暴虐」を選択して編集する
ルビ編集画面を表示する方法は二つあります。
方法1:
ルビを変更または削除したい単語を長押しして選択します。画面上の左から3番目の「ルビ編集」をタップすると、編集画面が表示されます。(図143)。
図143 単語を選択してルビ編集画面を出した時の画面
方法2:
ルビ編集画面上の左から2番目の「ルビ一覧」をタップすると、書籍内でルビがついている単語の一覧がでてきます(図144)。一覧は文中に出てきた単語順に表示されています。
一覧から変更または削除したいルビをタップすると、選択したルビの単語を含む行が一番上に表示され、「ルビ編集」をタップすると、編集画面が表示されます(図145)。
図144 ルビ一覧の画面
図145 選択した単語を含む行が一番上に表示された画面
目次へ
(2)ルビを変更・削除する
●ルビを変更する場合
ルビの欄でルビや設定を変更後、「ルビを作成する」をタップすると、ルビが変更されます(図146)。
*透明ルビをONにすると、リフローモードで非表示になります。(詳細は、p.71に記載)
図146 ルビ編集と保存する画面
●ルビを削除する場合
ルビ入力画面下にある「ルビを削除する」をタップすると、ルビが削除されます(図147)。
図147 ルビを削除する時の画面
*ルビの変更・削除を続けたい場合は、次の(3)に進まずに(1)からの作業を繰り返してください。
(3)保存してリフローモードに戻る。
HTML画面の右から2番目にある「保存」をタップすると、保存できます。「×」をタップすると保存できません。(詳細は、p.72に記載しています。)
目次へ
6.3 ルビを辞書機能を使う
「ルビ辞書」とは、一括でルビをつける事ができる機能です。HTML編集画面で操作します。
(1)ルビ辞書(ルビ一覧)を作成します。
ルビ辞書は、エクセル等の表計算アプリ、テキストエディタで作成し、CSVファイルへ変換してください。ファイル名は自由に設定可能です。
●エクセル等の表計算アプリからルビ辞書を作成する場合
1列目に「漢字」、2列目に「ルビ」を入力し、保存する際にファイル形式「CSV」で保存します(拡張子が.csvになります)(図148)。
図148 エクセルで一覧作成から「.csv」で保存する画面
漢字 ルビ
お好きなファイル名で保存してください。ここでは、例として「ルビ辞書」としています。
●テキストエディタで辞書を作成する場合
「漢字,ルビ」の順で記述し、1セットずつ改行してください(図149)。保存後、拡張子を「.csv」に変更してください。
図149 テキストエディタで一覧を作成する画面
1セット(「,」半角のカンマを使用)
目次へ
(2) ルビ辞書をUDブラウザに転送する。
作成したルビ辞書を、UDブラウザへ転送する方法は「7.3 UDブラウザへデータを転送」を参照ください。
UDブラウザへ転送したルビ辞書は、HTML編集画面左上にある「ルビ辞書」内の「ルビ辞書一覧」に自動的に入ります。
(3)ルビ辞書からルビを適用する。
HTML編集画面左上の「ルビ辞書」をタップすると、ルビ辞書一覧画面に、転送したルビ辞書ファイルが表示されます(図150)。
適用したいルビ辞書ファイルをタップすると、作成したルビ一覧が表示されますので、一番下の「ルビ辞書を適用する」をタップしてください(図151)。
図150 ルビ辞書を選択後(上)、ルビ辞書一覧画面(下)
図151 ルビ辞書選択後(左)、辞書を適用する画面(右)
目次へ
(4)ルビの種類の選択
「ルビ辞書を適用する」をタップすると、ルビの種類を選択する画面が出てきます(図152)。ご希望のルビ表示をタップすると、一括でHTMLに適用します。
・ルビを適用する……HTML編集画面では黒色表示です(図153)。リフローモードでルビが表示されます。
・ルビを透明なルビとして適用する……HTML編集画面ではグレー表示です(図153)。リフローモードでは、ルビが非表示です。
図152 ルビの種類を選択する画面
図153 通常ルビを適用したHTML編集画面(左)と透明なルビを適用したHTML編集画面(右)
「ルビの適用が完了しました」の表示がでたら、OKをタップします。ルビ辞書の左上にある「ルビ辞書一覧」をタップし、ルビ辞書一覧画面の「×」をタップすると、HTML画面に戻ります(図154)。
図154 ルビの適用からHTML編集画面の切替画面
(5)保存してリフロー画面に戻る。
HTML編集画面の右から2番目にある「保存」をタップすると、保存できます。「×」をタップすると保存できません。(詳細は、p.72に記載しています。)
目次へ
6.4 ルビに関するその他の操作
●ルビの書き出し
リフローモードでルビをふったデータを、慶應義塾大学中野研究室を介して共有することができます。
(1)リフローモードで、右上「A」をタップするとテキストフォーマット画面が出てきますので、「ルビ」をタップしてください(図155)。
図155 リフロー画面(左)とテキストフォーマット画面(右)
(2)(1)で「ルビ」をタップした後、「ルビ書き出し」をタップすると、メール送信画面が出てきます(図156)。アドレスには、慶應義塾大学中野研究室のアドレスが入っています。ルビがふられたHTMLがZIPファイル形式で添付されていますので、青丸の矢印マークをタップして、そのまま送信してください。
*メール送信には、ネットワーク環境が必要です。
図156 ルビ書き出し画面
目次へ
●ルビのダウンロード
慶應義塾大学事務局にメールで届いたHTMLは、UDブラウザの「ルビサイト」からダウンロードできます。ルビ付きのHTMLを、「ルビ共有サイト」からダウンロードすることで、ルビ無しの教科書が上書きされ、ルビのついたリフローモードを利用できます。
※ダウンロードしたい教科書と同じ教科書が、UDブラウザに入っていないと利用できません。
(1)書棚メニュー、右から2番目の雲のアイコンをタップし、ダウンロード画面へ移動します。ダウンロード画面の「ルビサイト」をタップします(図157)。
図157 ダウンロード画面
(2)ルビ共有サイトの中に、ルビがついた教科書一覧が出てきますので、ダウンロードしたい教科書をタップします(図158)。
例)ファイル名「HS_BGK_050_704_R05」をタップすると、ルビがダウンロードされ、対応する教科書データが上書きされます。
図158 ダウンロードサイト画面
目次へ
(4)ダウンロードした教科書をタップすると、「ダウンロード」「キャンセル」と表示がでますので(図159)、「ダウンロード」をタップします。
図159 ダウンロード選択画面
(5)「ダウンロード」をタップすると、「○○に読み込みます」「OK」「キャンセル」と表示がでますので、「OK」をタップします(図160)
図160 HTML読み込み画面
(6)「○○に読み込みました」「OK」と表示(図161)がでますので「OK」をタップすれば、ダウンロード完了です
図161 読み込み終了画面
目次へ
6.5 タグ入力
HTML編集の画面では、自作教材等に自分でページを付けたり、水平線を引いて文章や段落を区切ることができます(図162)。付けたページや区切り線は、リフローモードに反映されます。
図162 ページと区切り線
上から順に ページ 区切り線
(1)ページをつける
HTML編集の画面でページを付ける場合、前付(まえづけ)、本文、後付(あとづけ)と3つの部分にページを付けることができます。
・前付:目次などの本文より前にあるページの総称です。HTML編集の画面では、前付の1ページをPage P=S1と表示します(図163)。
図163 前付1ページの表示画面
・本文:書籍の主体となる部分です。HTML編集の画面では、本文の1ページをPage P=1と表示します(図164)。
図164 本文1ページの表示画面
・後付:奥付けなどの本文より後ろにあるページの総称です。HTML編集の画面では、後付の1ページを、Page P=E1と表示します(図165)。
図165 後付1ページの表示画面
目次へ
前付、本文、後付のページをつける場合、全て手順は同じですので、前付のページを付ける手順を説明します。
例)前付の2ページを付ける
ページを付ける箇所の直後にある文章の頭にカーソルを合わせ、「タグ入力」をタップします。メニューが表示されるので、「ページタグ」をタップしてください(図166)。図166では、“1”の前にカーソルを合わせています。
図166 ページタグの画面
ページタグ作成画面が表示されると、前付、本文、後付の項目がありますので、「前付」の下にある丸をタップして、チェックを入れ、ページ番号を入力してください(図167)。
図167 ページタグ作成画面
目次へ
画面の一番下にある「ページタグを作成する」をタップすると、前付の2ページ目が付いた画面に切り替わります(図168)。ページの表示と合わせて、区切り線も引かれます。
図168 前付の2ページが作成された画面
(2)区切り線を入れる
HTML編集画面で、文章や段落に区切り線を付けることができます。
区切り線を挿入する直後にあたる単語の頭にカーソルを合わせます。例として、“When Nobu”の前にカーソルを合わせています。
「タグ入力」をタップすると、メニューが表示されるので、「区切り線」をタップしてください(図169)。区切り線が入った画面に切り替わります(図170)。
図169 区切り線の選択画面
図170 区切り線が入った画面
目次へ
(3)ページタグや区切り線の削除
削除したいページタグや区切り線の直後にある文章の頭文字にカーソルを合わせます。例として、47ページの表示の直後にある、“When”にカーソルを合わせています。キーボードの削除キーをタップすると、ページタグまたは区切り線が削除されます(図171)。
図171 ページタグまたは区切り線の削除画面
(4)ページタグと区切り線を保存
ページタグや区切り線を付けたデータを保存する場合は、画面右上にある「保存」をタップします。「保存して閉じる」が表示されますので、タップしてください(図172)。
図172 保存する時の画面
*保存しない場合は、画面右上にある「×」をタップし、「保存しないで閉じる」をタップしてください(図173)。
図173 保存しないで閉じる時の画面
目次へ
7.データの転送と読み込み
7.1 データ転送機能利用例
<バックアップ>
事例:新しいiPadを購入した!
・手書きメモ等をAirDropやメール等を介してパソコンへ転送!
・パソコンから新しいiPadに手書きメモ等を転送すれば、復元可能!
<転送>
事例:児童生徒が書き込んだ練習問題を先生が採点して返却!
・回答が終わったら、AirDropやメール等を介して、先生のiPadへ転送!
・先生は、採点をしてから、児童生徒のiPadにAirDropやメール等を介して返送!
※この場合、同じPDFデータが双方のiPadに入ってる事が前提です。
<共有>
事例:「修学旅行の手引き」に先生や児童生徒が書き込んだ注意事項を全員で共有!
・書き込んだメモを、AirDropやメール等を介して、共有したいすべての人に転送!
・誰かがメモを書き加えて、さらに全員に転送すれば、手引きをどんどんバージョンアップすることが可能!
・白紙のPDFを共有し、みんなで、一緒に絵を描くなんて事も可能です!
※この場合、PDFデータが双方のiPadに入っている事が前提です。
目次へ
7.2 UDブラウザのデータを転送
教科書データに自分で書き加えた内容をパソコンや別のiPadへデータを転送することができます。
例)
・ブックマーク
・書き込み
・メモ
・ランマーカー等
※この場合、同じPDFデータが双方に入っていることが前提です。
(1)書棚から、転送したい書籍(データ)を左にフリックすると「転送」が出てきます。
(2)「転送」をタップすると転送するファイル形式を選択する画面に切り替わります。
●教科書データの書き込み等を転送する場合
「ブックマーク、書き込み、メモ」がONの状態でデータ転送画面が表示されます(図174)。
*教科書データそのものは転送できないため、PDF、JSON、HTML、テキストのボタンはONにすることはできません。
図174 「転送」をタップすると出てくる画面(教科書データの書き込み等の転送)
*「ブックマーク、書き込み、メモ」のデータをパソコンに転送した場合は、パソコンでは表示できないため、バックアップとして活用してください。パソコンから元のiPadやUDブラウザが入っている別のiPadに再度転送することで、書き込みデータを使用・共有することができます。
目次へ
●自作教材やプリント等のデータを転送する場合
書き込みデータだけでなく、他のデータも転送できるため、転送可能なファイル形式(PDF、JSON、HTML)の所は、ONで表示されます(図175)。必要なデータだけを選択して、転送してください。
*「テキスト」は、テキストデータに書き出して転送する機能ですので、必要な場合は、ONにしてください。
図175 「転送」をタップすると出てくる画面(自作教材等を転送)
(3)画面一番下にある「転送」をタップすると、転送方法の選択画面が出てきます(図176)。AirDrop、メッセージ、メールから転送方法を選択し、データを転送してください。
*転送するには、インターネット接続が必要です。
図176 転送方法選択画面
目次へ
7.3 UDブラウザへデータを転送する
転送される内容
・ZIPファイル
・PDFファイル
・HTMLファイル
・JSONファイル
・Wordファイル
・テキストファイル
・書き込みデータファイル
転送方法は、AirDropで転送する方法とパソコンに接続する方法の2種類あります。
*これ以外に、作成したデータをUSBやメールで、使用しているiPadに転送し、iPadのホーム画面にある「ファイル」に保存してUDブラウザに読み込むことができます。読み込み方法は、p.108を参照してください。
●AirDropを利用して転送する(Apple社製の機器の間で可能)
※パソコンと今回データを入れたいiPadは必ず同じWi-Fiに繋げてください。
※パソコンとiPadのAirDropとBluetoothの設定もONにしてください。
(1)ファインダーの左側にあるサイドバーに「AirDrop」の項目があるので選択します。パソコンの周辺にある同じWi-Fiにつながっている機器を認識しますので、データを入れたいiPadを間違えないように気をつけてください(図177)。
※今回は「中野泰志のiPad(76)」を使用します。
図177 AirDrop内機器選択画面
(2) 今回データを入れるiPadのアイコンの上に転送したいデータをドラッグアンドドロップします。
(3)iPadに、データ受け入れ可否確認画面が表示されますので、間違いなければ「受け入れる」を選択してください(図178)。
図178 データ受け入れ可否確認画面
目次へ
※「データ受け入れ可否確認画面」が出ない場合は、ホーム画面上を一番上から指でスワイプすると、トップ画面に切り替わり、受け入れ確認の画面が表示されます(図179)。そこで、「受け入れる」を選択してください。
図179 ホーム画面からトップ画面へ
上から下にスワイプする
(4)データを受け取り終わると、読み込んだデータが表示されますので、データ送信マークをタップしてください(図180)。
図180 データ送信マークの位置
※表示されない場合、転送したデータはホーム画面にあるフォルダのアイコンの所に保存されていますので、フォルダから転送したデータを表示させてください(図181)。データを選択して表示させると、図180と同じ画面になります。
図181 フォルダから転送したデータを表示させる
目次へ
(5)AirDropなどのアイコンがある行を、指で左にスワイプすると、UDブラウザのアイコンが出てきます。「UD」をタップすると、UDブラウザにデータが読み込まれます。(図182)。
図182 受け入れアプリ選択画面
*同じデータを複数回、同じiPadに転送すると、iPadのフォルダに保存された時に、ファイル名にナンバーが自動的に付きます。この場合、UDブラウザ内のデータとファイル名が異なるため、UDブラウザに読み込んだ時に、別のデータとして新規読み込みとなり、上書き読み込みはされません。
但し、書き込みデータは、上書きされます。
例)ファイル名「マニュアル」を2回送った場合、後で転送したものは、「マニュアル2」というファイル名に自動で変更され、保存となります(図183)。
図183 同じデータを複数回転送して保存した時のフォルダ内の画面
同じデータを複数回、同じiPadに転送して、UDブラウザ内のデータを上書きする場合は、iPadのフォルダにある古いデータを削除してから転送、または古いデータのファイル名を変更してから転送するようにしてください。
目次へ
(6)UDブラウザにデータを転送したら、データの形式によって、読み込み方法が異なります。
【PDFファイル】
読み込みが完了の表示が出ますので、「OK」をタップしてください(図184)。
*リフローモードの変換はされていません。
図184 読み込み完了画面
※リフローモードへ変換する場合は、PDFモードからの変換(p.30〜)または、ファイル読み込みの画面でリフローモードへの変換(p.116〜)を参照してください。
【Wordデータ・テキストファイル】
データを転送すると、自動的にリフローモードに変換して読み込まれます(図185)。
*PDFモードには変換されていません。
図185 データを転送した時の画面
【HTMLファイル・JSONファイル】
データを転送すると、データを新規に読み込む画面が出ますので、「OK」を選択して下さい(図186)。その後、「ファイルを読み込みました」と表示されますので、「OK」をタップすると、データが読み込まれます(図186)。
図186 データ読み込み画面
目次へ
【書き込みデータ】
書き込みデータを転送すると、データの読み込み画面が表示されます。「読み込み」をタップすると、読み込み完了画面が出ますので、「OK」を押してください(図187)。
図187 書き込みデータを読み込む画面
「ファイルを保存して後で読み込み」を選択すると、ファイル保存の画面が表示されます。ファイル名を入力し、「保存する」をタップしてください。保存完了画面が表示されたら、「OK」をタップしてください(図188)。
図188 ファイル保存の画面
*保存したデータは、ファイル読み込みのページに保存されています。読み込む方法は、p.114に記載しています。
目次へ
【ZIPファイル】
ZIPファイルは、複数のファイルをまとめて転送することができます。ZIPファイルを使用することで、教科書データを構成する、JSONファイル、PDFファイル、HTMLファイルをまとめて転送することが可能です。転送するときは、ZIPファイルを含め、全てのファイル名を同じにしてください。
ZIPファイルを読み込むと、ファイルを展開するために解凍するか聞かれます。「すぐに解凍する」を選択すると、解凍画面が表示されます(図189)。「ZIPファイルを解凍」を押すと、「保存」画面に切り替わります。
*「後で解凍する」を選択すると、元の画面に戻ります。データはファイル読み込みのページに保存されています。解凍方法は、p.111に記載しています。
図189 ZIPファイルの解凍画面
※ZIPファイルがパスワードで保護されている場合は、「ZIPファイルを解凍」をタップすると、パスワードの入力を求められます。「パスワードを入力」をタップして、パスワードを入力してください(図190)。
図190 ZIPファイルのパスワードの入力画面
*パスワードが、別アプリで作成されたQRコードになっている場合は、「QRCodeを読み取り」を選択して、QRコードを読み取ってください。
ZIPファイルを解凍したら、「保存」を押して下さい。最後にデータを削除するかを聞かれますので、「削除」を押してください(図191)。データが読み込まれた書棚に表示が切り替わります。
図191 ZIPファイルの読み込み画面
*データの削除画面で、「キャンセル」を選択すると、データは書棚に読み込まれません。データは、ファイル読み込みのページに保存されています。
目次へ
●パソコンに接続して転送
パソコン(Windows)の場合は、iTunesをインストールすることで、パソコンに保存されているデータを転送することが出来ます。
(パソコンがMacの場合は、AirDropを使用したデータ転送が便利です。「●AirDropを利用して転送」 を参照してください。)
(1)iPadとパソコン(Windows)をケーブルで接続します(図192)。
図192 パソコンとiPadを接続
(2)iTunesを起動し、しばらくして、接続したiPadが認識されると、左側に端末名が表示されます(図193)。
*利用するパソコンに初めて接続した場合、パソコンとiPadに「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージが出ますので、「信頼」をタップしてください。
図193 iTunesが端末を認識した画面
目次へ
(3)左上の「ミュージック」横にある「ファイル共有」をクリックすると、接続したiPadの概要画面に切り替わります(図194)。
図194 「ファイル共有」の位置
(4)接続したiPadのメニューバーから「ファイル共有」をクリックすると、アプリ一覧が出ますので、「UDブラウザ」を選択してください(図195)。
図195 「ファイル共有」からアプリ一覧の画面
(5)UDブラウザの「アプリ内データ」に入っているデータ一覧が表示されます(図196)。
図196 UDブラウザの「アプリ内データ」にあるデータ一覧
目次へ
(6)画面を下にスクロールし、データ一覧の右下にある「ファイルを追加」をクリックすると、ファイル選択の画面が表示されます(図197)。
図197 「ファイルを追加」からファイル選択画面
(7)読み込みたいデータを保存先から選択し、「開く」をクリックすると、UDブラウザにデータが転送されます(図198)。
図198 データの転送方法
*読み込みたいデータをドラッグアンドドロップすることで、UDブラウザにデータを転送する方法もあります(図199)。
図199 ドラッグアンドドロップ
データをマウスで移動させる
目次へ
(8)転送したファイルは、「アプリ内データ」のページに各データ形式ごとに入っています。
例)HTMLファイルとWordデータを転送した場合の保存先を示しています。
書棚にある「データ追加」から、「アプリ内データの読み込み」をタップすると、各保存データを表示できます(図200)。
図200 HTMLファイルの保存先(左)とWordデータの保存先(右)
目次へ
(9)転送が終了したら、画面左側の接続したiPad名の横にある、取り出しアイコンをクリックしてから、iPadのケーブルを外してください(図201)。
図201 取り出しアイコンの位置
目次へ
⚫︎ WebDAVやDropboxでデータを転送
WebDAVやDropboxを利用している場合は、UDブラウザから接続することで、サーバーに保存されているデータを書棚に読み込むことができます。
【WebDAVを利用している場合】
(1)書棚にある「データ追加」をタップし、「WebDAV」をタップしてください(図202)。
図202 「WebDAV」の選択方法
*アドレス等が未設定の場合、「WebDAVサーバのアドレスを設定してください。」と表示が出ますので、「OK」をタップしてください(図203)。
図203 サーバーが未設定の場合のメッセージ
目次へ
(2)歯車マークをタップすると、WebDAVサーバのアドレス等を設定する画面が表示されます。設定画面で、利用しているWebDAVのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、鍵マークをタップすると、サーバに接続することができます(図204)。
図204 利用しているWebDAVへの接続方法
(3)サーバに接続されると、利用しているWebDAVに保存されているデータ一覧が表示されます。読み込みたいデータをタップすると、UDブラウザにデータをダウンロードします(図205)。
図205 UDブラウザへのデータの読み込み
目次へ
(4)ダウンロードが終わると、読み込み完了の表示がでますので、「OK」をタップし、画面右上のバツマークをタップします(図206)。
*データの拡張子によって、メッセージの文言が変わりますが、内容や手順は同じです。
図206 読み込み完了画面
(5)データが読み込まれた書棚画面に切り替わります。(図207)。
図207 読み込みが完了した書棚画面
目次へ
【Dropboxを利用している場合】
*使用する端末に、Dropboxをインストールし、ログインをしてください。
(1)書棚にある「データ追加」をタップし、「Dropbox」をタップしてください(図208)。
図208 「WebDAV」の選択方法
*端末にDropboxがインストールされていないと、こちらの表示が出ます(図209)。
図209 Dropboxがインストールされていない時の画面
目次へ
(2)アプリをインストールし、ログインしていると、接続許可の表示が出ますので、「許可」をタップしてください(図210)。
図210 接続許可の画面
(3)「データ追加」の画面に戻るので、「Dropbox」をタップしてください。利用しているDropboxに保存されているデータ一覧が表示されます(図211)。
図211 Dropboxに保存されているデータ一覧
目次へ
(4)UDブラウザに読み込みたいデータをタップすると、データをダウンロードします。読み込みが完了したら、「OK」をタップしてください(図212)。
*データの拡張子によって、メッセージの文言が変わりますが、内容や手順は同じです。
図212 UDブラウザへのデータ読み込み画面
(5)データ一覧の画面に戻りますので、右上のバツマークをタップすると、データが読み込まれた書棚画面に切り替わります(図213)。
図213 読み込みが完了した書棚画面
目次へ
※接続を解除したい場合は、歯車マークをタップして、「Dropboxの接続を解除」をタップしてください(図214)。
図214 接続解除の方法
「接続解除」をタップすると、データ追加画面に切り替わり、Dropboxの接続が解除されます(図215)
図215 接続解除の画面
目次へ
7.4 転送したファイル(データ)を読み込む
転送したファイル(データ)を保存先からアプリに読み込む方法は2種類あります(図216)。
図216 ファイル読み込み画面
⚫︎ファイルアプリから読み込み:iPad内の「ファイル」に保存されたデータを読み込みます。
⚫︎アプリ内データの読み込み:パソコンとケーブル接続してiTunesで転送したデータは、「アプリ内データ」に保存されているため、こちらの機能で読み込みをします。
※初めて「ファイル読み込み」のアイコンをタップすると、機能の紹介画面が表示されます。(表示が出るのは、1度だけです。)
第9世代以降のiPadでは、OCR機能の紹介画面が表示されます(図217)。「使ってみる」をタップするとOCR機能で使用するカメラ画面に移動します。
*使用方法は、「7.6 OCRで書籍を作成」に記載しています。
図217 OCR機能紹介画面
目次へ
OCR機能非対応のiPad(第9世代よりも前のiPad)では、ワードやPDF等の変換機能の紹介画面が出ます(図218)。「使ってみる」をタップすると、「ファイル読み込み」をタップした時の画面にかわります。
*使用方法は、「7.5 データをリフローに変換」に記載しています。
図218 ワードやPDF等の変換機能紹介画面
*第9世代以降のiPadでも、1週間経って「ファイル読み込み」を使用した時に、変換機能の紹介画面が表示されます。
使用しない場合は、紹介画面右上にあるバツマークをタップしてください(図219)。
図219 紹介画面右上のバツマーク
目次へ
⚫︎ファイルアプリから読み込み
iPad内の「ファイル」に保存されたデータを読み込む方法です。
書棚の「データ追加」から「ファイルアプリから読み込み」をタップすると、iPad内の「ファイル」画面に切り替わります(図220)。
図220 「ファイルアプリから読み込み」
保存先から使用するデータを選択してください。データを選択して、画面右上にある「開く」をタップすると、アプリにデータが読み込まれます(図221)。
図221 「ファイル」からデータを選択
目次へ
「PDFファイルの読み込みが完了しました。」の表示が出ますので、「OK」をタップして、右上のバツマークをタップしてください。データを読み込んだ書棚画面が表示されます(図222)。
*データの拡張子によって、メッセージの文言が変わりますが、内容や手順は同じです。
図222 ファイル読み込みの表示
*データ更新について
データの読み込みは、各種操作後に完了していますが、書棚のデータ更新が上手くいかない時や、サムネイルの表示が出ていないといった画面表示が上手くいかない時は、書棚画面を上から下に指でスワイプすることで、画面が更新されます(図223)。
図223 データ更新操作
目次へ
⚫︎アプリ内データの読み込み
UDブラウザに保存されたデータを読み込む方法です。
パソコンとケーブルで接続して取り込んだデータは、「アプリ内データの読み込み」でデータを読み込みます。書棚のメニュー右から2番目の「データ追加」をタップし、データ追加の画面で「アプリ内データの読み込み」をタップすると、ファイル読み込みの画面に切り替わります(図224)。転送した各ファイルの「読み込む」をタップすると、読み込んだファイル一覧がでてきます。
※ファイルが表示されない場合は、iPadの履歴を一度クリアにしてください。
図224 ファイル読み込み画面
*ファイルの形式によって、読み込み方法が異なります。
目次へ
(1)ZIPファイルを読み込む(解凍する)
「ZIPファイルを読み込む」をタップすると、転送されたデータ一覧が表示されます。解凍するデータを選択してタップすると、ZIP解凍画面が表示されますので、「ZIPファイルを解凍」をタップしてください(図225)。
図225 ZIPファイルの読み込み画面
※ZIPファイルがパスワードで保護されている場合は、「ZIPファイルを解凍」をタップすると、パスワードの入力を求められます。「パスワードを入力」をタップして、パスワードを入力してください(図226)。
図226 ZIPファイルのパスワードの入力画面
*パスワードが、別アプリで作成されたQRコードになっている場合は、「QRCodeを読み取り」を選択して、QRコードを読み取ってください。
目次へ
ZIPファイルを解凍すると「保存」画面が表示されますので、「保存」をタップしてください。データの削除画面が表示されますので、「OK」をタップするとデータが読み込まれます(図227)。書棚に戻ると、読み込んだ教科書データが反映されています。
図227 データ読み込み確認画面
*削除画面で「キャンセル」を選択すると、ファイルは読み込まれません。
*ZIPファイルを解凍して読み込んだPDFファイルは、リフローモードには変換されていません。リフローモードが必要な場合は、「PDFファイルをリフローに変換」にデータが保存されているので、リフローモードへの変換を行なってください。
目次へ
(2)PDF・EPUB・HTML・JSONファイルを読み込む
データを読み込む手順は同じです。
例)PDFを読み込む手順
「PDFファイルを読み込む」をタップすると、転送したファイル一覧が表示されますので、読み込むデータをタップしてください(図228)。「〇〇を新規に読み込みます」と表示が出てきますので、「OK」をタップすると、データを削除する画面が出てきます(図229)。データを残す場合は、「キャンセル」を選択してください。書棚に戻ると、読み込んだPDFが表示されます。
*PDFファイルは、リフローモードには変換されていません。必要な場合は、「PDFファイルをリフローに変換」で変換作業を行って下さい。
図228 PDFファイルを読み込む画面
図229 データ読み込み確認画面
*JSONファイルの読み込み画面は、図230のように表示されます。データを読み込む手順は、PDFファイルと同じです。
図230 JSONファイルの読み込み画面
目次へ
*JSONファイルを読み込む際には、同じ名前のPDFファイルが先に読み込まれている必要があります。読み込まれていない場合は、「読み込み先のブックが見つかりませんでした」と表示されます(図231)。
図231 JSONファイルが読み込めない時の画面
(3)書き込みデータを読み込む
書き込みデータとは、UDブラウザのPDFモードで書き込んだデータを、他のiPadに転送して読み込む場合に使用します。
この時、同じファイル名のPDFデータが双方にはいっていることが前提です。
転送した書き込みデータは、転送先のPDFデータを上書きします。
「書き込みデータを読み込む」をタップすると、転送したファイルが表示されますので、データを読み込むファイルを選択してください。読み込み画面がでますので、「読み込み」をタップしてください(図232)。
図232 書き込みデータの読み込み画面
*「書き込みデータを読み込む」の場合、削除画面が出てきません。データを削除したい時は、データを左にフリックすると、「削除」ボタンが出てきます。「削除」をタップすると、データ削除の確認画面に切り替わりますので、「削除」を選択してください(図233)。他のデータ形式のファイルを削除したい時も、同様の手順です。
図233 データを削除する時の画面
目次へ
7.5 データをリフローに変換する
(1)テキストファイル・Wordファイルをリフローに変換する
パソコンに接続して、UDブラウザにWord・テキストファイルを転送した際に使用します。Word・テキストファイルの状態では、読み込んでも書棚に反映されません。書棚に表示するためには、Word・テキストをリフローファイル(HTML)に変換する必要があります。Wordもテキストも手順は同じですので、Wordでの変換手順を説明します。
「Wordファイルをリフローに変換」をタップすると、転送したWordファイル一覧が表示されます。変換したいファイルをタップして開き、メニュー右上の「保存」をタップします(図234)。「○○を新規に読み込みます」の表示がでますので、「OK」をタップし、「書棚を再読み込み」を「OK」にすると、Wordファイルがリフローファイル(HTML)へ変換されます(図235)。リフロー変換が完了すると、自動的にデータは削除されます。
図234 ファイル変換画面
図235 データを読み込む時の画面
目次へ
(2)PDFファイルをリフローに変換する
PDFからリフローファイル(HTML)を作成します。リフローモードがない書籍等において、リフローファイルを作成することで、閲覧するときの画面をPDFモードからリフローモードへと切り替える事ができます。ファイル読み込みで、読み込んだPDFデータも、リフローモードに変換されていないため、ここに保存されます。
「PDFファイルをリフローに変換」をタップすると、リフローモードに変換されていないPDFデータが一覧できます。変換するデータを選択するとデータがリフローモードに変換されます(図236)。
図236 ファイル変換画面
変換中が終了したら、画面右上の「保存」を押してください(図237)。リフローモードに変換されると、ファイル変換のデータ一覧から名前が削除されます。
図237 保存画面
※別方法:PDFモードの画面からもリフロー変換を行うことができます。「5.1 PDFモードとリフローモード」を参照してください。
目次へ
7.6 OCRで書籍を作成
カメラでスキャンした画像データやiPad内の写真ライブラリとフォルダに保存されている画像データを元に、OCR機能を使って、最大50ページの書籍を自分で作成できます。作成した書籍は、PDFモードとリフローモードに対応しています。
*この機能は、iPad 第9世代以降で使用可能です。
*OCRとは、Optical Character Reader(またはRecognition)の略です。画像データ内の文字や文章を認識し、コンピューターで利用できるテキストデータに変換するソフトウェアのことです。
(1)書籍作成用のページを読み込む
「データ追加」から「OCRで書籍を作成」をタップすると、書籍作成画面に切り替わります(図238)。
書籍を作成するにあたって、ページを読み込む方法は3種類あります。
図238 OCRで書籍を作成する画面
方法1:資料をカメラでスキャン撮影・編集・保存する(読み込む)
【カメラでスキャン撮影をする】
プラスボタンをタップして、表示されたメニューから「カメラで撮影」をタップすると、撮影画面に切り替わります(図239)。自動撮影になっているので、資料を用意し、撮影態勢に入ると、自動でスキャンしてくれます。連続して24枚まで撮影することができます。
*ページを追加したい時や25枚以上の撮影の時は、プラスボタンをタップして、作業を繰り返してください。
図239 カメラ撮影画面
目次へ
カメラ画面のアイコンは図240に記載しています。
図240 カメラ画面のアイコン
画面右側の一番上【撮影モード】
タップして表示されるアイコン
左から順番にアイコンを説明
・カラー 色を認識してスキャン撮影
・グレイスケール 色情報はなく、グレーの濃淡で色合いを表現
・白黒 色情報はなく、白と黒だけで画像を表示
・写真 画像データとして撮影
画面一番下、左から順に キャンセル スキャンした画像 保存
画面右側真ん中、上から順に 撮影ボタン カメラの自動/手動の切替ボタン
*カメラの自動撮影を手動に切り替えると、撮影ボタンを自分で押して撮影します。また、自動設定であっても、自動撮影の反応がない時は、撮影ボタンを自分で押すと撮影できます。
*撮影ボタンを自分で押して撮影すると、撮影枠を調整する画面が表示されます。四隅に丸がありますので、そこをタッチしながら、画面を動かして、撮影枠を調整してください。資料から外れた枠も調整して、正しい位置に直すことが可能です。調整後、または撮影した画像をそのまま使用する場合は、右下にある「スキャンを保持」をタップしてください。撮り直す場合は、左下にある「再撮影」をタップしてください(図241)。
図241 撮影枠調整画面
目次へ
【撮影した画像の編集】
スキャンした画像から1枚選択してタップすると、画像編集の画面に切り替わります(図242)。
図242 画像編集の画面
画像編集画面上部にあるアイコンの説明(図243)
図243 画像編集のアイコン画面
左から順に a b c d e f
a)完了:編集作業の終了や、撮影画面に戻る場合は、こちらをタップしてください。
b)トリミング:撮影した枠を調整します。
c)撮影モード:カラー、グレイスケール、白黒、写真の中から設定が変更出来ます。
d)画像の回転:90度ずつ反時計周りに画像を回転させて、画像の向きを変更できます。
e)ゴミ箱:選択している画像を削除します。
f)再撮影:選択した画像を破棄し、撮影画面に戻って撮り直しをします。
目次へ
*画像編集画面で(b)トリミングをタップすると撮影枠調整画面に切り替わります。四隅に丸がありますので、そこをタッチしながら、画面を動かして、撮影枠を調整してください。トリミングが終了したら、右下にある「完了」をタップして下さい(図244)。資料から外れた枠も調整して、正しい位置に直すことが可能です。
図244 トリミング(撮影枠調整)画面
【撮影した画像を保存する(読み込む)】
カメラ画面の右下にある「保存」をタップすると、撮影した全ての画像が保存(読み込み)され、書籍作成の画面に切り替わります(図245)。左下にある「キャンセル」をタップすると、スキャンした画像を全て破棄する画面が出てきます(図246)。
図245 画像を保存する画面
図246 画像を破棄する画面
目次へ
方法2:「写真ライブラリから選択」で画像を選択
プラスボタンをタップすると、メニューが表示されますので、「写真ライブラリから選択」をタップしてください。一度に5枚まで写真ライブラリの画像を選ぶことができます。データを選択したら、画面右上にある「追加」をタップしてください(図247)。選択したデータが読み込まれた、書籍作成画面に戻ります。
*写真ライブラリの画像が6枚以上必要な場合は、プラスボタンをタップして、作業を繰り返してください。
図247 写真ライブラリから画像を選択
方法3:「ファイルから選択」で画像を選択
プラスボタンをタップすると、メニューが表示されますので、「ファイルから選択」をタップしてください。iPad内にあるフォルダまたはiCloud Driveにあるフォルダから画像データを選びます。データを選択したら、画面右上にある「開く」をタップします(図248)。選択したデータが読み込まれた、書籍作成画面に戻ります。
図248 ファイルから画像を選択
目次へ
(2)プレビューを表示する
プレビュー表示で画像データの確認ができます。各画像データの右上にある丸をタップし、表示されるメニューで「プレビューを表示」をタップすると画面が切り替わります(図249)。確認ができたら、画面右上にある「完了」をタップしてください。
*プレビュー画面右上にある他のアイコンの詳細は、(6) その他の動作説明に記載しています。
図249 プレビューを表示する画面
(3)ページを移動させる
スキャンまたはファイルから取り込んだ画像を、ページ順に並べる必要がある場合、ページを移動させることができます。
移動する画像データの右上にある丸をタップすると、メニュー画面が表示されます。「左へ移動」と「右へ移動」のボタンがありますので、移動ボタンをタップしてページ順になるように並びかえてください(図250)。1タップで1ページ分移動するので、複数ページ移動する場合は、同じ動作を繰り返してください。
図250 スキャンしたページを移動する時の画面
(4)画像の削除
削除したい画像データの右上の丸をタップすると、メニュー画面が表示されます。メニューの一番下にある「削除」をタップすると、確認画面が出ますので、「削除する」をタップしてください(図251)。選択した画像データが削除されます。
図251 選択した画像データを削除する画面
目次へ
(5)書籍を作成する
ページの一番下にある「書籍を作成」をタップすると、書籍の設定画面に切り替わります。次に、ファイル名の所に、書籍名を入力してください。自動的に“スキャンされた書籍”と入力されているので、削除してからファイル名を入力します(図252)。
例)ファイル名を“テスト”で入力
図252 ファイル名の入力画面
*英語やスペイン語などのアルファベットのみで構成されている資料を書籍にする場合は、「アルファベットのみの文章」をONにしてください(図223)。
図253 アルファベットのみの文章がONの状態
ファイル名を入力後、画面下の中央にある「書籍を作成」をタップすると、作成された書籍が書棚に読み込まれますので、「書棚に戻る」をタップしてください(図254)。
図254 書籍を作成する画面
目次へ
(6)その他の動作説明
プレビュー表示画面で表示されるアイコンの動作方法を説明します。
●マークアップツールバーを使用して書き込む
プレビュー表示画面で、画像データに書き込みをすることが出来ます。画面右上の、ペンマークをタップすると、マークアップツールバーが画面中央下に出てきます(図225)。
*マークアップツールバーの基本使用方法は、p.35に記載しています。
図255 マークアップツールバーでの書き込み画面
*マークアップツールバーにあるプラスマークをタップすると図256に示されたメニューが表示されます。
図256 プラスマークのメニュー表示
a b c d e
a)説明:画像の説明を追加できます。
b)テキスト:テキストボックスが表示され、テキスト入力ができます。色・書体・大きさを変更できます。
c)署名:署名の書き込みや削除ができます。
d)拡大鏡:丸い枠の拡大鏡が表示されます。ドラッグして動かすことができ、枠内に対象物を入れると、拡大して表示します。枠上にある青い丸印を使ってサイズ調整し、緑の丸印を使って倍率を増減できます。
e)図形:四角、丸、吹き出し、矢印の図形を画像に追加できます。サイズ調整等も可能です。
目次へ
●書き込みをしたデータの保存
書き込みをしたデータの保存方法は、2パターンあります。
① 画面右上の「完了」をタップして、「“ファイル”に保存」を選択してください。保存しない場合は、「変更内容を破棄」をタップします(図257)。
図257 ①「完了」から保存する方法画面
② 画面上中央の下向きマークをタップすると、保存画面が出てきます。「ファイルに保存」または「写真に保存」を選択して保存してください(図258)。
図258 ②画面中央のマークから保存する画面
*「“ファイル”に保存」にした時のデータの保存先は、iPad内のフォルダまたはiCloud Driveのフォルダになります。保存したデータを、書籍ページに使用する場合の読み込み方法は、
p.121に記載している方法3を確認してください。
●書き込みをしたデータの転送
プレビュー表示画面で書き込んだデータを、Air Dropやメールで転送することが可能です。右上にあるデータ送信マークをタップしてください(図259)。転送するには、インターネット環境が必要です。
図259 書き込みをしたデータの転送画面
目次へ
8.UDブラウザ用データを作成する
本アプリは、PDFファイルだけでも、HTMLファイルだけでも利用することが可能ですが、両方のファイルがあれば、PDFモード・リフローモードと切り替えて利用することが可能です(図260)。また、JSONファイルがあれば、PDFの開始位置や目次の場所等を指定することが可能です。この場合、PDF・HTML・JOSNは同じファイル名(拡張子のみ違う)にしてください。
以下、各データファイルの作成方法を記します。
図260 PDFモード(左)とリフローモード(右)
8.1 PDFファイルを作成する
本アプリは標準的なPDFファイルに対応しています。PDFは、ワード等の文書作成ソフト、パワーポイント等のプレゼンテーションソフト、エクセル等の表計算ソフト等、様々なPC用のソフトから作成することが可能です。また、紙の資料をスキャナやカメラ等を使ってデジタル化したデータも利用可能です(辞書検索等の機能を使うためには、OCRソフトで文字認識させる必要があります)。さらに、インターネットやデータベース等から入手したPDFデータも利用可能です。
●文書作成ソフト等を使った作成方法
ワード等の文書作成ソフト、パワーポイント等のプレゼンテーションソフト、エクセル等の表計算ソフト等を保存する際にPDF形式で保存してください。
●スキャナを使った作成方法
スキャナで書類をスキャンし、OCRソフトで文字認識すれば、辞書検索等が可能なPDFファイルを作成することが可能です。
●その他
本アプリでは、インターネット等で入手したPDFファイルも利用することが可能です。例えば、論文データベース等で検索して入手したPDFファイルも利用可能です。
目次へ
8.2 JSONファイルを作成する(目次ページ等の設定)
教科書や教材等の書籍では、通常、表紙等をページとしてカウントしていません。そのため、PDFのページと実際の冊子のページがずれることがあります。また、ページのめくり方は、縦書きと横書きでは異なります。これらの問題は、JSONファイルを作成することで解決することができます。
UDブラウザでは、JSONファイルで作成する内容を書棚でも設定できるようにしています。
*JSONファイルとは、Java Script Object Notationの略で、Java Scriptのオブジェクト表記法を応用した文字形式ファイルです。目次ページや表示名等の教科書データの設定をJSONファイルにすることで、UDブラウザに反映させることができます。
●JSONファイルの内容を書棚で設定
書棚で、書籍を左にフリッックすると、「設定」が出てきます。「設定」をタップすると、設定ページが表示されます(図231)。表示画面で実際のページの設定等を行ってください。
図261 書棚の設定から設定ページの表示
左にフリック
左から順に a)b)c)d)e)
●設定ページの各項目
a)ファイル名:データファイル名。
b)表示名:書棚で表示される書籍名。自由に設定可能です。
c)カテゴリ:カテゴリごとに書籍を表示したい場合に使用。カテゴリ名は自由に設定できます。カテゴリ表示については、「●e)カテゴリ(書籍種類選択)の使用方法」をご覧ください。
d)PDF設定
・最初のページ:書籍の1ページ目がPDFの何ページ目にあたるのか指定する
・目次ページ:目次がPDFの何ページ目にあたるか指定する
・縦書き:縦書きの書籍の場合はONにする
e)削除不可:書棚で左フリックした際、「削除」ボタンを表示しない時はONにする。
目次へ
例)設定内容(図262)
・表示名→「教科書サンプル」
・最初のページ(教科書の1ページ)→PDFの6ページ目
・目次ページ→PDFの7ページ目
・縦書き→ON(縦書きの書籍)
・削除不可→ON
図262 書棚で設定を表示させた画面
目次へ
●JSONファイルの作成
自分でJSONファイルを作成する際は、エンコーディングを「Unicode(UTF-8)」、改行タイプを「Mac(CR)」にしてください。
以下、JSONファイルの記述例を示します(図263)。
{
"firstPage": 1,
"tocPage": 2,
"isVertical": false,
"reflowFileName": "サンプル教科書.html",
"title": "サンプル教科書(国語 2)",
"disableDelete": true,
"category": "教科書"
}
図263 JSONファイルの記述例
上から順に a)b)c)d)e)f)
a)firstPage と tocPage
「firstPage」は、書籍の1ページ目がPDFの何ページ目にあたるかを指定することができます。また、「tocPage」は、目次がPDFの何ページ目にあたるかを指定することができます。指定することで、ページジャンプや目次ジャンプを正しく機能させることができます。
b)isVertical
縦書きの文書の場合「isVertical」を「true」と指定してください。
横書きの場合には、「false」と設定してください。
c)reflow FileName
基本的に、PDFファイル・HTMLファイル・JSONファイルは同じ名前にすることになっていますが、変更したい場合は、この項目で設定してください。
d)title
書棚での表示名を設定することができます。例えば、PDFファイルが「自作教材2021年7月版.pdf」という名称でも、「title」に「自作教材」と設定すれば、書棚で「自作教材」と表示させることができます。
e)disable Delete
「true」の値を設定すれば、書棚で、書籍を左フリックした際に「削除」ボタンが出てこないよう設定できます。誤操作で削除されては困る書籍の場合には「true」に設定してください。「false」もしくは空欄にすれば、書棚で書籍を削除することができます。
f)category
書棚では、書籍をカテゴリ別に表示することができます。ここで、「教科書」「教材」「その他」というように自由にカテゴリを設定することができます。
目次へ
8.3 HTMLファイルの作成方法
HTMLファイルの教科書データを作成すると、リフローモードでの表示が可能になります。
*HTMLファイルを作成するにあたって、本アプリはHTML5に準拠しています。また、CSS、JsvaScript、MathML等も利用可能です。以下、通常のHTMLファイルと異なる部分のみ記します。
(1)ファイルの要件
本アプリで利用するHTMLファイルは、エンコーディングを「Unicode(UTF-8)」、改行タイプを「Mac(CR)」にしてください(図264)。基本的なファイル構成は、以下の通りです(図265)。
図264 HTMLの基本構成画面
ここに本文が入ります
図265 HTMLの基本構成
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title></title>
<style type ="text/css">
div {padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;}
</style>
</head>
<body>
↕︎ここに本文が入ります
</body>
</html>
目次へ
(2)ページタグの書き方
HTMLにはページという概念がありませんが、書籍ではページが重要な情報になっているため、以下の方法でページを指定できるようにしてあります。ページの先頭に、図の通りの記述をしてください。記述は必ず半角で書いてください。
●ページを指定するコード(図266)
図266 ページを指定するコード
<hr>←ページ区切りの線を入れるタグ
<a name="P=ページ数"></a>
例)2ページを指定する際のページタグの書き方(図267)
図267 2ページを指定する際のページタグの書き方
<hr>
<a name="P=2"></a>
●表紙等のトップページのみページコードの次に赤線のコードを記述してください(図268)。
図268 トップページに記述するタグ
<a name="P=S1" style="position:absolute; top:0px;"></a>
(3)目次タグの書き方
書籍を開いた際に、目次へジャンプするアイコンがあります(図269)。この機能を利用する為には、目次を指定するタグ「id=”TOC”」(Table of Contentsの略)を使います(図270)。 。
図270の目次タグの中の「目次」は、「もくじ」「contents」等自由に設定できます。
図269 PDFモードの「目次」のアイコン(上)、リフローモードの「目次」のアイコン(下)
図270 目次タグの書き方
<hr>
<h3 id="TOC">目次</h3>
目次へ
目次タグを、目次があるページタグの下に追記します。
例)書籍の2ページ目に目次がある場合(図271)
2ページを設定しているページタグの下に、目次タグを1行入れる。(目次タグの左右にある「h3」は、見出しを意味するタグです。
範囲は1〜6までで、h1だと見出しのレベルが高く、文字サイズも大きくなります。)
図271 目次タグの例
上から順に
<hr> ←ページ区切りの線を入れるタグ
<a name="P=2"></a> ←2ページ目
<h3 id="TOC">目次</h3> ←目次を指定するタグ
(4)ルビや漢字の読み上げを正確に行う
「6.ルビの編集とページタグ」では、iPad上で漢字にルビをつける方法を説明していますが、作成したHTMLファイルで漢字にルビをつけることも可能です。HTMLファイルでルビをつける場合、ルビタグを使用します。
ルビタグは、ルビを表示するタグ、ルビを非表示にするタグの2種類あります。ルビを正確に読ませたいが表示したくない場合は、非表示タグを使用します。
・ルビを表示するタグ
<ruby> 漢字 <rt> ルビ </rt></ruby>
・ルビを表示しないタグ
<ruby> 漢字 <rt class=“invisible”> ルビ </rt></ruby>
例)「熊猫」に「パンダ」とルビをつけたい
<ruby>熊猫<rt>パンダ</rt></ruby>
例)「熊猫」を「パンダ」と読ませたいが、ルビを表示したくない
<ruby>熊猫<rt class=“invisible”>パンダ</rt></ruby>
(5)その他
HTML5に対応していますので、ハイパーリンク等も利用できます。そのため、画像、音楽、動画等を表示させることもできます。
なお、Zip圧縮に対応しているため、複雑なフォルダ構造のデータを扱うことも可能です。例えば、「心理学入門」というフォルダの中に、「心理学入門.pdf」「心理学入門.html」「心理学入門.json」を作成し、「心理学入門.html」が参照する図を「fig」フォルダ、動画を「movie」フォルダに格納し、Zipに圧縮してUDブラウザに転送することが可能です。
目次へ
9.試験モード
書棚ページにある「試験」では、不正行為を防止するための設定ができます。この機能を利用して、本アプリを試験等で使用することができます。
PDFデータにパスワードを付けて、iPadで安全に利用する方法については以下のURLからご確認ください。
http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/app/UDB/How2Use/How2_Testing_Mode.html
※初めて書棚ページの「試験」をタップすると、試験モードの機能紹介画面が表示されます(図272)。(表示が出るのは、1度だけです。)
図272 試験モードの機能紹介画面
表示を消す場合は、「使ってみる」または、画面右上のバツマークをタップしてください(図273)。試験モードの使用方法は、次のページに記載しています。
図273 「使ってみる」とバツマークの位置
目次へ
9.1 試験モードの設定をする
(1)試験モードの設定
UDブラウザの中にテスト用紙のPDFを入れたら、書棚ページ、メニューの左から2番目にある「試験」をタップします(図274)。
「試験」をタップすると、「試験モード設定」の画面に切り替わります(図275)。試験モード設定では、すべての設定がOFFになっています。補助機能が必要な場合は、該当箇所をONにしてください。設定を確認したら、「試験を開始する」をタップしてください。
図274 書棚ページの上部画面
図275 試験モード設定画面
(「読み上げ」「コピー」「辞書」全ての項目を「許可しない」で設定している状態)
・「リフローファイルを優先」
ONにすると試験用紙を開いた際に、PDFモードではなく、リフローモードが表示されます。
・「ビューアからの本棚の表示を許可する」
ONにすると試験用紙を選択した後でも本棚(書棚)に戻ることが出来ます。
・「PDFをリフローに変換することを許可する」
ONにすると、PDFモードの画面で、リフローモードに変換することができます。
*変換方法は、p.116に記載しています。
目次へ
・メディアプレーヤーを許可する
ONにするとPDFモードでメディアプレーヤーを使用することができます。
・メモ
ONにすると、PDFモードでメモ機能を使用することができます。
・検索
ONにすると、PDFモードで検索機能を使用することができます。
*試験モード設定では、すべての設定がOFFになっています。補助機能が必要な場合は、該当箇所をONにしてください。
(2)パスコードの設定
「試験を開始する」をタップすると、パスコード入力画面がでてきますので、任意のパスコード を入力して下さい(図276)。入力したら再度パスコードの入力を求められますので、同じパスコードを入力してください。(パスコードは、試験モードを解除する際にも入力します。忘れないようにしてください。)
図276 パスコード入力画面
パスコードを2回入力すると、「App自動ロックの確認」画面がでてきますので、「はい」を選択します(図277)。
* 「App自動ロックの確認」画面とは、試験モード中に、UDブラウザがiPadにおける他の機能にロックをかけることを確認する画面です。
*「いいえ」を選択すると、試験モードは開始されません。
図277 自動ロック確認画面
目次へ
(3)試験の開始
「試験モードを開始しました」と出るので「OK」を押してください(図278)。
試験モードが開始されると、書棚のメニューの「試験」アイコンが黄色くなります(図279)。問題用紙のPDFを間違いなく選択してください。(1度問題用紙を選択すると試験終了まで基本的に書棚には戻れません。)
*受験者には、試験問題を選択してからiPadを渡すようにしてください。
*試験モード中は、PDFモードにおいて、ロックがかかっている機能はタップしても反応しません。
*ロックを解除するには、試験終了時にパスコードを入力します。万が一、パスコードを忘れた場合は、8時間後に自動的に解除されます。
図278 試験モード開始画面
図279 試験モードの状態
(4)試験の終了
試験が終了したら、メニュー右上の「・・・」アイコンをタップすると、「試験を終了する」と表示がでてきますので、タップしてください(図280)。
最初に設定した任意のパスコードの入力画面がでてきますので、パスコードを入力すると、書棚画面に戻ります。
これで試験モードは終了です。
図280 試験終了の操作方法
目次へ
10.その他
本アプリの利用方法等の詳しい情報については、以下のURLをご参照ください。このURLには、試験・入試での利用方法やPDF版拡大図書(教科書)についても記載されていますので、合わせてご参照ください。
https://psylab.hc.keio.ac.jp/app/UDB/
アプリの不具合や改良に関するご要望等ありましたら、以下のアドレスにご連絡ください。
info-nakano-group@keio.jp
目次へ