HRP2006公開シンポジューム 軽度発達障害の理解と支援

パネリスト自己紹介‐1

―パネルディスカッションのパネリストのソルトさん、河原さん、指定討論者の奥山さんに自己紹介をしていただきました。

ソルトさん(日本自閉症協会東京都支部)

なぜ周囲の人たちが考えるような考え方が自分にできないのか、ということを小学3、4年生の頃から感じていた。私自身の考えている内容が周囲の人たちの想像から外れた事ばかりだったからである。大学に入り、保健管理室の先生に「普通の考え方を持ちたい」ということで毎週、実際に私の身の回りで起きていたことを事例として挙げて私が物事に対する考え方の相談にのってもらっていたが、当時は原因が分からないまま卒業した。社会に出て、2004年春に先生から泉流星著「地球生まれの異星人」の本を頂いた。著者が紹介した事例は私自身とも似ており、著者の考え方も似ていた。また、本には「自閉症」、「アスペルガー症候群」という言葉も出ていた。そこで、医師、カウンセラーに相談したところ、「アスペルガー症候群」と診断を受けた。2004年5月の27歳だった。現在は会社で経理業務を担当している一方、自閉症理解の為の活動を日本自閉症協会などで行っている。


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慶應義塾大学 日吉心理学教室